2019.11.1
焼肉を追求すれば必ずや到達するハラミ好きの聖地
虎の穴のハラミといえば、誰もが思い浮かべる特塩ハラミ。
黒毛和牛のハラミの中でも分厚い部分だけをブロック状にカットし、塩胡椒や胡麻油で味付けがしてある。
もちろんニンニクも大量にだ。
いい肉はレアで食べる、なんていう迷信を振り払うが如く、しっかりと中心まで熱を届ける。
これを可能にするのも炭火であればこそ。
焼き上がったハラミは、ライオンになったつもりで喰いちぎるように食べることを支持される。
驚くことに、これだけでも味わいが違う。
荒々しい肉繊維を噛み千切り、奥歯でしっかりと咀嚼する。
溢れる大量の肉汁は、焼肉の真髄を教えてくれるだろう。
虎の穴では肉バカもサラダを食べる。
というか、食べたい。
虎の穴ほどサラダが美味しい焼肉屋があるのであれば教えてほしいほどだ。
横隔膜はハラミとサガリに分かれるが、サガリには中心に太い筋がある。
関東ではこのサガリの筋を捨てるのが一般的で、大阪では一緒に食べてしまうのが一般的。
虎の穴ではこの筋を焼いて食べる。
カリカリに焼くと際立つ甘みが最高なのだ。
ただし、量が取れないので、出会える確率も低いのだが。
東京三大ホルモンはゆうじ、スタミナ苑、虎の穴だと勝手に決めている。
それほど虎の穴のホルモンは美味しい。
長年の付き合いから仕入れられる鮮度抜群の素材、部位にあわせた隠し包丁が生み出す絶妙な食感。
全てが他と一線を画す。