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小池克臣「No Meat,No Life.を生きる男の肉だらけの日々 肉バカ日誌」
年間200食もの牛肉を食べるという、名実ともに肉バカ、小池克臣が日々蓄えてきた肉への愛、知識、体験……そのすべてを注ぎ込む究極の肉コラムがここに。肉好きはもちろん、そうでなくても知っておくべき肉のあれこれが満載!

焼肉を追求すれば必ずや到達するハラミ好きの聖地

焼肉の美味しさとは何か。

そんな事を日々考えながら過ごしているのだが、その答えの一つを教えてくれるお店が恵比寿にある。
それが恵比寿にある【虎の穴】だ。

虎の穴をご存じの方は多いだろう。
20年以上前には西麻布に店舗があり、焼肉界の風雲児として、業界人やグルメ達の舌を唸らせていた。
それから長い年月が経ち、現在は西麻布に店舗はないが、ここ恵比寿では変わらず一級品の焼肉が味わえる。

ここでは究極のハラミが待っている
ここでは究極のハラミが待っている

虎の穴の焼肉にはカルビやロースも存在するが、何よりもハラミを抜きには語れない。
都内ではまだあまり知られていなかったハラミを、ここまでメジャーな存在にしたのは間違いなく虎の穴の功績だろう。

サシの入った溶ける部位ではなく、噛み応えがあり、奥歯で噛み締める毎に濃厚な旨味が溢れるハラミの存在を知った焼肉好きは、こぞって西麻布の虎の穴に通ったものだ。
また、火入れに対する追及、コースの流れ、当時はまだ誰も考えていなかった現代焼肉の土台を、開店当時すでに作り上げていた虎の穴。
そして、立ち止まることなく、進化を続ける虎の穴の「今」をぜひ知ってほしい。

高い次元で焼肉を楽しむ強者つわものは、フレンチや日本料理のように焼肉でも流れを楽しむ。

虎の穴の前菜は定番のキムチに始まり、センマイ刺しやコブクロ刺しといった生系に進むが、ポッサムチョッパムは外せない。
豚足、エゴマの葉、ニンニク、唐辛子、そしてアミの塩辛などをサンチュで包んで食べるのだが、幾重にも複雑に重なり合った旨味や香りが不思議なくらい調和がとれていて、得も言われぬ美味しさを作り上げている。

複雑に重なり合う旨味や香りが見事に調和するポッサムチョッパム
複雑に重なり合う旨味や香りが見事に調和するポッサムチョッパム
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小池克臣

こいけ・かつおみ●1976年、神奈川県横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。焼肉を中心にステーキやすき焼きといった牛肉料理全般を愛し、さらには和牛そのものの生産過程、加工、熟成まで踏み込んだ研究を続ける肉の求道者。著書に『No Meat,No Life.を実践する男が語る和牛の至福 肉バカ。』がある。
公式ブログ「No Meat, No Life.」→ http://d.hatena.ne.jp/BMS12/

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