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結局、デュアルライフはやって良かった? 6年間で感じた、都会との違い、しんどかったこと、自分の変化

東京生まれ、東京育ちの“シティボーイおじさん”が、山中湖畔に中古の一軒家“山の家”を購入!
妻、娘、犬とともに東京←→山梨を行き来する2拠点生活=「デュアルライフ」をはじめました。
音楽や読書など山の家での趣味活動から、仕事やお金のやりくりといった現実的な話題まで、著者が実体験したデュアルライフのリアルを綴ります。
別荘暮らしが優雅な富裕層の特権だったのはもう過去の話。
社会環境や生活スタイルが大きく見直されている今、必読のライフエッセイです。

前回はデュアルライフ生活6年で感じた、良かった点と悪かった点を整理してみました。
今回は後編にして最終回。いいことだけではなく「都会との違い」や「しんどかったこと」などもお伝えします!

単なる礼賛ではまとめられない、デュアルライフのリアル

資産家でもなければ起業家でも投資家でもエリートサラリーマンでもない凡人の僕が、気張って二つ目の家を持ったわけですから、「デュアルライフ、やっぱり失敗だったわ」とは意地でも言うわけがないと思われるでしょう。確かに、その通りです。
それを差し引いても、僕は、デュアルライフを実践して本当に良かったと思っています。
体験してきたこの暮らしの素晴らしさを、押し付けがましくはならないように伝えたかった本コラムでしたが、連載第50回目の今回で最終回となります。
2年間の長きにわたってご贔屓いただき、ありがとうございました。

山の我が家
山の我が家

最終回らしくデュアルライフを礼賛し、きれいに大団円を迎えてもいいのですが、それもなんだか「いかにも」な感じでしょう。
そこで前回のコラムから、6年間のデュアルライフで感じた“良いところ”と“悪いところ”を、改めてリストアップしています。

最近は人に「デュアルライフをしているんだよね」と言うと、「実はうちも考えているんだけど、実際どう?」と聞かれることが多くなりました。
高嶺の花だったかつてのリッチな“別荘ライフ”とは違い、当世の“デュアルライフ”が普通の人々の身近な選択肢となっていることを実感しています。
そんな人たちに向け、最後までリアルな声をお届けするのも使命と思っていますので、今回もどうぞお付き合いください。

前回はデュアルライフの良かった点として、仕事の幅が広がったこと、集中して仕事できる環境が手に入ったこと、リモートワークに慣れ完全移住への道筋が見えたこと、子供と犬が癒やされていること、家族との思い出が増えたことを挙げました。
対する悪かった点は、刺激が少なくインスピレーションがわきにくいこと、出費がかさみ家計が圧迫されること、家の管理維持が大変なこと、現地の気候になかなか慣れないことを挙げています。

今回はもう少し具体的に、6年間のデュアルライフで、“都会との違いを感じたこと”、“正直しんどかったこと”、“自分の中に起こった変化”を、3つずつ挙げてみたいと思います。

刈り取ったススキで何作ろう
刈り取ったススキで何作ろう

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『オフィシャル・サブカル・ハンドブック』『日本懐かしスニーカー大全』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

ツイッター@satoseijiro

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