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年間40万円超の移動代は高い?安い? デュアルライフとお金、本当の話

東京生まれ、東京育ちの“シティボーイおじさん”が、山中湖畔に中古の一軒家“山の家”を購入! 妻、娘、犬とともに東京←→山梨を行き来する2拠点生活=「デュアルライフ」をはじめました。 音楽や読書など山の家での趣味活動から、仕事やお金のやりくりといった現実的な話題まで、 著者が実体験したデュアルライフのリアルを綴ります。 別荘暮らしが優雅な富裕層の特権だったのはもう過去の話。 社会環境や生活スタイルが大きく見直されている今、必読のライフエッセイです。 前回は家族3人で過ごした5泊6日のキャンピングカー旅についてのお話でした。 今回はみんな気になるデュアルライフのお金の話。ガソリン価格も急騰中のいま、とくに2拠点生活でかかるガソリン代や高速道路代など移動代を中心に、あれやこれや改めて計算してみたら……。必読です!

都内在住でありながら、車は月平均1000km超えの走行距離

僕の愛車はスバルのXV。
現行型ではなく、2017年に生産・販売を終了した先代モデル、“GP系”の最終型です。
2017年1月の納車から丸5年乗ってきて、今年1月に総走行距離は67,000kmを超えました。
平均すると年間約13,400km、月1,117kmほど走っていることになります。

買い物にも通勤にも車を使わなければならない地方住みだったらいざ知らず、都内在住でこの走行距離はかなり多いようです。
僕は自宅で仕事をしているフリーランスワーカーなので、通勤はありません。
来る日も来る日も自室のデスクにドッカと座って仕事をしているわけですから、平均的なビジネスパーソンと比べると、圧倒的に移動距離の少ないワークスタイルといえるでしょう。
たまに取材や打ち合わせのために車で都心に向かうとしても、アクセス至便な世田谷区からなので、走行距離はそんなに伸びません。
子供の習い事の送り迎えや日々の買い物にも車を出しますが、数km以内の移動にすぎません。

ではなぜ月平均1,000km超えになっているのかというと、言わずもがなデュアルライフをしているためです。
東京の家から山中湖村の家までの距離は108km。単純に一往復しただけで、216kmを走ることになります。
月に二度も三度も行っているわけですから、月平均走行が1000km以上になるのも当然です。

一部結氷している山中湖。この非日常感が“ザ・デュアルライフ”。
一部結氷している山中湖。この非日常感が“ザ・デュアルライフ”。

そうかそうかと考えていたら、お金のことが気になってきました。
富裕層でもなんでもない我が家のデュアルライフスタイルですが、移動のため知らず知らずのうちに結構な額を使っているのではないかと。
XVの燃費は、街乗りと高速走行ひっくるめて、ざっくりリッター約10kmです。
GP型のタンク容量は60リットルなので、満タンで約600km走ることができます。
月平均の走行距離が約1,117kmですから、600で割ると約1.86。
つまり、毎月2回弱はガソリンを満タンにしていることになります。

ガソリンの値段は急騰しているので、この5年間の実質金額は計り知れませんが、仮に最近の相場に近いリッター160円で計算してみましょう。
160×60×1.86=17,856
毎月1万8千円近くもガソリン代に使っていたか。むむむ……。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『オフィシャル・サブカル・ハンドブック』『日本懐かしスニーカー大全』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

ツイッター@satoseijiro

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