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二拠点生活者が語る6年目の真実。仕事、お金、家族……デュアルライフ、良かったこと悪かったこと選手権!

【良かった点 その4】子供と犬が癒やされている

中2の娘は東京の家にいるとき、よく「ああ、山中湖に行きたいな〜」とつぶやきます。
行ったところで精力的に活動するわけでもなく、東京にいる時と同じくダラダラと過ごすことが多いのですが、親と同様に、やはり向こうに行くと気分が浄化されるようなのです。
中学生なりの日々のストレスや悩みが、山中湖に行くことによって少しは解消できているのでしょう。
また、我が家で飼っている二頭の愛犬は、庭でも室内でも思い切り走り回れる山の家が大好きです。
もの言わぬ彼らですが、犬は犬なりに山の家にくることで気分がスッキリしているのが分かります。
愛する小さき者たちのこうした姿を見ると、デュアルライフで良かったとつくづく思うのです。

【悪かった点 その4】現地の気候になかなか慣れない

おおよそ標高1000メートルのところに位置する山中湖村は、暑い夏を過ごすには最適の“避暑地”ですが、冬場は“寒冷地”と呼び名が変わり、厳しい寒さに見舞われます。
東京の家から来ると、室内はキンキンに冷え込んでいて、あらゆる液体が凍りついています。
ガスファンヒーターと石油ファンヒーターをダブル攻撃でガンガン焚いても、凍てついた室内はなかなか温まりません。
また、冬場は東京に帰る際は、トイレを含むすべての水道管から水を抜く、面倒臭い作業をしなければなりません。
これを怠ると、凍って体積を増した水が、パイプを破裂させてしまう恐れがあるからです。
年によって違いますが、東京では考えられないような大雪に見舞われることもあります。
冬の厳しさと長さは当初から予想していたことではありましたが、それでも時折「つらい……」と思ってしまいます。
そんな冬も今のところは無理やり楽しんでいたりもするのですが、これから歳をとっていくと、いろんなことが億劫になるかもしれません。
これからデュアルライフを考えている方は、候補地の四季の気候について、事前によくリサーチしたほうがいいかもしれません。

【良かった点 その5】家族との思い出が増えた

ちょっとヤワでありきたりな話のようですが、これがデュアルライフの最大のメリットと言っても過言ではないでしょう。
この暮らしをはじめたことによって、東京の暮らしだけでは考えられなかったさまざまなことを、家族一緒に経験するようになりました。
デュアルライフを決意した最大のポイントも、実はここでした。
当時、小学3年生だった娘に、都会では味わえない暮らしを体験させ、たくさんの思い出をつくってもらいたかったのです。
ほかの悪かった点を打ち消してしまうほど、このメリットは大きなものなのです。

今回はこんなところで。
次回、もう少しこの続きをやりたいと思っています。

家族とのいい思い出は増えていく
家族とのいい思い出は増えていく

記事が続きます

連載初回「東京で生まれ東京に骨を埋めると思っていた僕が、デュアルライフを選んだ理由」はこちらから
本連載は隔週更新です。次回は9/28(水)公開予定。どうぞお楽しみに!

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新刊紹介

佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『オフィシャル・サブカル・ハンドブック』『日本懐かしスニーカー大全』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

ツイッター@satoseijiro

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