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3LDKサウナ付き、庭キャンプもできフェスも楽しめる!? デュアルライフ派の“山の家”内部を全公開!

東京生まれ、東京育ちの“シティボーイおじさん”が、山中湖畔に中古の一軒家“山の家”を購入! 妻、娘、犬とともに東京←→山梨を行き来する2拠点生活=「デュアルライフ」をはじめました。 音楽や読書など山の家での趣味活動から、仕事やお金のやりくりといった現実的な話題まで、著者が実体験したデュアルライフのリアルを綴ります。 別荘暮らしが優雅な富裕層の特権だったのはもう過去の話。 社会環境や生活スタイルが大きく見直されている今、必読のライフエッセイです。 前回は新型コロナに感染。東京と山梨に離れて暮らす中、コロナ感染でどんな日々を過ごしたのかについてのお話でした。 今回は山の家での夏休みの最後の日々を送りつつ、改めて、デュアルライフを送る山の家の全貌をお伝えします。

8月最後の週末を過ごしにきたら、天気が悪かったので……

全員コロナに感染し、サマーバケーションシーズンの前半を台無しにしてしまった我が家。
回復したお盆の頃から、さあ夏を取り戻せ!とギヤを入れ替えたのですが、僕が張り切って、「湖でカヤック乗ろうぜ」「山に登ろうぜ」「バーベキューしようぜ」などと誘っても、中2の娘はいまいち乗ってきません。
友達との約束やら夏期講習やら部活やらで、忙しいのです。
こうして少しずつ親離れしていくのか……としみじみしつつ、8月最後の週末にやっと家族の休みが揃ったので、山の家へと繰り出しました。

しかし天気予報によると、がっつり遊ぶつもりだった日曜日の空模様があまりよくなさそうです。

そこで雨の日こそのお楽しみとして、前からやってみたかった“庭キャンプ”を実行しようと、前日の夕方から準備をはじめました。
僕はキャンプ素人ですが、仕事の関係で手に入れたpeace parkというブランドのティピー型テントを持っています。
未使用だったそのテントをおろし、庭に張ってみたのです。
テントは思いのほか大型で、展開できそうな平らで広い場所を庭で探すと、つくったばかりのドッグランの中しかありませんでした。
犬たちには「すまんね」と言いながら、せっせとテント設営します。
僕にとってはテントを張ること自体が初めての体験でしたが、説明書を見れば簡単で、20分ほどで完了しました。

意外とたやすくできた、初めてのテント設営
意外とたやすくできた、初めてのテント設営

床面が大きく天井が高いからでしょうか。設営したティピー型テントの中に入ると、想像以上に広々と感じました。
peace parkのコット、そして山の家の室内で使っているヨギボーまで中に持ち込み……。
うん、完璧!

中は想像以上の広々空間だった
中は想像以上の広々空間だった

コットにゴロンと寝転がると、自分ちの庭にいるのを忘れそうなほどの非日常的感覚です。
心がすうっと浄化されていく感じがしました。
夕闇に包まれるテントの中で、四方からの虫の声を聞いていたらだんだん眠たくなってきて、心配した家族が呼びにくるまで小一時間ほど眠り込んでしまいました。

翌日は予報通り、朝から篠つく雨が降っています。
テントの中にモバイルスピーカーやお茶セットを持ち込み、テントを打つ雨の音に耳を傾けながらのんびりまったりしていたら、娘&妻、それに二匹の犬までドヤドヤと入ってきて、テントの中は急ににぎやかになりました。
“庭テント企画”は、どうやら家族にも大ウケ。みんな楽しそうにしています。
雨の日のエンターテインメントとしては、もってこいだったのかもしれません。

ところでこの日の山中湖畔は、一年でもっとも盛り上がる日でもありました。
コロナにより2020年はオンラインイベント化、2021年は中止となってしまっていた夏フェス、スウィート・ラヴ・シャワーが3年ぶりに開催されているからです。
たまたまそういう風向きだったからなのか、庭のテントの中にいても演奏の音、歌詞やMCの内容までもが鮮明に聞こえてきました。
緑黄色社会、Vaundy、マカロニえんぴつ、そしてYOASOBIといった当代人気アーティストの曲を家に居ながらにして聴き、ちょっとしたフェス気分を味わうことができました。

テントの中でまったりと、遠くから聞こえるフェスの音に耳を傾ける雨の日
テントの中でまったりと、遠くから聞こえるフェスの音に耳を傾ける雨の日
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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『オフィシャル・サブカル・ハンドブック』『日本懐かしスニーカー大全』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

ツイッター@satoseijiro

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