2021.7.21
五輪ロードレースコースを、普通のアラフィフおじさんが走ってみたよ
“完全な形での開催”ってどこにいったの? と憤ってばかりいても仕方がないので
オリンピック開幕を間近に控えながら、異様に静かなムードに包まれているTOKIO。
僕は東京の自宅に近い馬事公苑でおこなわれる馬術競技のチケットが当たっていて、家族で観戦する予定でした。
ずっと楽しみにしていたので、地団駄を踏みたいくらいに悔しく思っています。
決まったことは仕方ありませんが、せめてもう少し早く無観客と決定していたら、こちらは諦めがつきやすかったし、国や自治体も無駄な予算を使わずに済んだことでしょう。
それに、無人スタンドを使った画期的な演出や、世界に向けた日本のプロモーションも準備できたのかもしれません。
新しいカルチャーや商機が芽生えるきっかけになったかもしれないのに、こんな土壇場になってからじゃどうしようもないだろう、と憤りを禁じ得ません。
これは持論ですが、オリンピックの責任者たちはきっと、日本は神国なのでギリギリまでのらりくらりと粘っていたら、神風が吹くとでも考えていたのではないでしょうか。
例えば、全国民に早期接種できるほど大量のワクチンルート確保とか、どこにでもある既存薬のコロナ特効性の発見とか、あるいは世界的権威による目からウロコの前向き発言とかいろいろ妄想できますが、結局のところ神風は吹きませんでした。
まあ、ぐちっても仕方ありません。
考えようによっては、間違いなく歴史に残る珍大会を、我々は間近で目撃するわけです。
それなら、この仮想現実のようなオリンピックの新しい楽しみ方を、ひとつ考えてみようではありませんか。
そう思った僕は、世界のトップアスリートがしのぎを削ることになる現場を、ひと足お先に肌で体感してみることにしました。
東京と山梨でデュアルライフを送る僕の“山の家”、山中湖村周辺は競技会場のひとつになっています。
男子は開会式翌日の7月24日(土)、女子は7月25日(日)におこなわれる、自転車ロードレースの通り道になっているのです。
その道を、自分の自転車で走ってみることにしました。
東京・府中市の武蔵野の森公園をスタートした選手は一路西へ。約100kmを走破し、山中湖にたどり着きます。
湖を3分の2周してから富士山麓地帯やゴール地点である富士スピードウェイを通過、山中湖に戻って残りの3分の1周を走り、再び富士スピードウェイに到達するとようやくゴールインとなります(女子は最初の富士スピードウェイでゴールイン)。
コースの全長距離は男子244km、女子は147kmとなるそうです。