2021.4.28
フィルムカメラ最高! クラシックカメラ最高!! デュアルライフと相性がいい趣味の話
富士山周辺にたくさん生息するアマチュアカメラマン
山中湖村は、世界有数のフォトジェニックなお山=富士山の姿を、どこからでも拝める土地柄。
だからここでは、首から大きなカメラをぶら下げたアマチュアカメラマンの姿をよく見かけます。
かくいう僕も、もともと写真とカメラが大好物。これまでの人生で、いったい何台のカメラを使ってきたか。もう数え切れないくらいです。
カメラ好きといっても、高価なカメラを同時に複数所有できるようなお金持ちではないので、新しいのが欲しくなると手持ちのものを下取りに出し、次々と乗り換えてきました。
一時期はレンズ交換式のレンジファインダー機に凝り、レンズ沼にハマりかけたこともあります。
“レンズ沼”というのは、レンジファインダーや一眼レフのようなレンズ交換式カメラ所有者が、もっともっととレンズが欲しくなり、金に糸目をつけず購入してしまう現象のこと。カメラオヤジの家庭争議の元凶として知られています。
数々のカメラを使ってきてわかったのは、僕は単焦点レンズを備えたコンパクトカメラが一番好きだということでした。
カバンやポケットの中に入れて日々持ち歩き、何であれハッと思ったらサッと撮るスタイルが好きなのです。
でも、スマホのカメラ性能が向上してくると、そうしたスタイルに最適だったコンパクトカメラの存在意義は怪しくなります。
スマホ写真が、結構お高いコンパクト機で撮った写真に負けず劣らずのレベルになったことに気付いてからは、こんな僕もあまりカメラを持ち歩かなくなりました。
それがまあ、なんということでしょう。
山中湖村で暮らすようになってから、この地を闊歩するカメラピープルに刺激され、カメラ趣味が完全復活したというわけです。
山中湖村では多くの人が本格的なカメラを楽しんでいるので、僕もいよいよデジイチデビューしようかとも考えました。
でも、レンジファインダー機で恐ろしきレンズ沼に片足突っ込んだ苦い経験を思い出すと、いまいち気が向きません。
かといって、スマホカメラと抜きつ抜かれつの追いかけっこをしている単焦点コンパクト機もいかがなものか。
それに、せっかくだからスマホでは絶対に不可能な写真が撮りたい。と、考えた僕がうっかり迷いこんだのが、クラシックカメラの世界でした。
カメラに一家言ある人は「ああバカだなあ」と思うことでしょう。
レンズ沼と同様にヤバい“クラカメの森”に、わざわざ踏み入るとは……と。
まず買ったのはローライ35でした。
