よみタイ

【閲覧注意】10センチ超の巨大なクモも出現。山の家では避けられない虫の話

東京生まれ、東京育ちの“シティボーイおじさん”が、山中湖畔に中古の一軒家“山の家”を購入! 妻、娘、犬とともに東京←→山梨を行き来する2拠点生活=「デュアルライフ」をはじめました。 音楽や読書など山の家での趣味活動から、仕事やお金のやりくりといった現実的な話題まで、 著者が実体験したデュアルライフのリアルを綴ります。 別荘暮らしが優雅な富裕層の特権だったのはもう過去の話。 社会環境や生活スタイルが大きく見直されている今、必読のライフエッセイです。 前回は、五輪のロードレースコースをマイ自転車で走った様子をレポートしました。 今回は、苦手な人ゴメンなさい……でも山の生活では避けて通れない「虫」のお話です。

快適至極な避暑地の夏も、虫が苦手な人にとっては地獄なのかもしれない

山の我が家がある山梨県・山中湖村は、間近に富士山がそびえ立ち、一帯には豊かな自然が広がっています。
村のほとんどは標高1000メートル前後の高原に位置し、真夏でも最高気温が30度を超えることはほとんどありません。
8月の平均気温は東京より約7度も低い20度前後で、窓を開ければいつも心地よい涼風が吹き込んできます。
日本の夏を過ごすには最高の避暑地と言っていいでしょう。

でも今回は、そんな素敵な側面の影に隠れた、夏のリアルな話をしたいと思います。
虫についてです。
山中湖村に限ったことではありませんが、虫が苦手な人にとって夏の田舎暮らしは、ある種の苦行なのかもしれません。

「山の中だもの、外に出りゃ虫くらい出るでしょ」と思う人もいるでしょう。もちろん、子供に大人気のクワガタやカブトムシ、美しいチョウ、鳴き声に風情を感じるセミやスズムシなどもたくさんいますが、お話ししようと思っているのはそんな好感度の高い虫のことではありません。
夜中に枕元を駆け回る巨大グモや、不意打ちで50センチ超のジャンプをかましてくるカマドウマなど、いわゆる不快害虫のことです。
おセレブがお住まいの機密性が高いゴージャスなお別荘ならいざ知らず、庶民の我々が住む、山小屋に毛が生えた程度の家には、虫がガンガン攻め入ってくるのです。

子供の頃は平気だったのに、大人になると虫が苦手になる人も多いようですが、僕自身は昔も今もまったく平気。いや、むしろ積極的に絡んでいきたいタイプです。
だから虫におののく家人や客人の叫び声を聞くたび、嬉々として出動します。
そんな一人バグ・バスターズとして活動してきた僕が経験から学んだ、虫についてのあれこれをお伝えしたいと思います。

筆者より注意事項をひとつ。
ここから先、虫が苦手な人にとってはちょっとつらい写真をいくつか掲載しようと思っています。
そこでウォーミングアップとして、山の家の庭で出会った可愛らしいコクワガタ(♀)と、幸運の虫・センチコガネ(いわゆる糞虫ふんちゅう、フンコロガシ)の写真をお見せします。
これより先はこんなものでは済まないので、虫に対する耐性のない人は、次ページ以降の写真を見ないほうがいいかもしれません(これは警告です)。

左:玄関灯に向かって飛んできたコクワガタのメス。右:庭に転がるシカのフンが目当てのセンチコガネ
左:玄関灯に向かって飛んできたコクワガタのメス。右:庭に転がるシカのフンが目当てのセンチコガネ
1 2 3

[1日5分で、明日は変わる]よみタイ公式アカウント

  • よみタイ公式Twitterアカウント
  • よみタイ公式Facebookアカウント

関連記事

佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『オフィシャル・サブカル・ハンドブック』『日本懐かしスニーカー大全』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

ツイッター@satoseijiro

週間ランキング 今読まれているホットな記事