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「よみタイ」編集部が作った!ハマった! 大人気連載「土を編む日々」より激推しレシピ5選

担当編集K「大根のすき焼き(第17回 すき焼きの恩返し)」

最後は本連載の担当編集Kのお気に入りレシピを紹介します。

担当としてもちろんすべてのレシピを試食し、自分でも作っているKが、「しいて一番思い入れのあるレシピを選ぶなら……」とあげたのが「大根のすき焼き(第17回 すき焼きの恩返し)」

その理由は……

「いずれも我が家の定番化していることもあり、一番は決めきれませんが、これは、すき焼きの固定観念を打ち破ってくれたという意味において、試食の際にも驚きの1品でした。昨年末、疲労困憊、あれやこれや支度する気力もない時にこれを用意したら『キメる時はちゃんとやるね!』と、家族に見直されました(笑)」

具材は大根と牛肉だけなのに、お腹も心も満たされる斬新なすき焼き。
具材は大根と牛肉だけなのに、お腹も心も満たされる斬新なすき焼き。

担当編集Kには、取材現場の裏話も教えてもらいました。

「担当編集として、寿木けいさんの料理シーンをライブで拝見するという光栄を得て、1年以上が過ぎました。
取材日は、朝から夕方まで時間をいただいていますが、寿木さんの段取りに無駄がないので、およそ6品から8品の料理取材は、試食や休憩も含めだいたい午後2時過ぎには終了します」

撮影はスタジオではなくすべて寿木さんの自宅とのこと。

「寿木さんのご自宅のキッチン、アシスタント不在、食材の買い出しもご本人がすべてなさり、皿洗いは食洗機……。私は…ほぼ食べているだけ……(寿木さん、いつもすみません)。

前日からの準備、あるいは白菜使用の時(第21回 女と白菜)などは数日前から、取材当日は朝から慌ただしいでしょうに、私たちスタッフが集まると駆けつけ一杯のごとく美味しいコーヒーを素敵なカップで出してくださいます。

料理取材はタイミングです。食材の色は刻一刻と変化し、湯気もなくなるのが早い。いつもその好機を逃さない撮影で、独特の空気感をたたえた写真に仕上げてくださる撮影の砺波周平さんとお茶をいただくその横で、滞ることなく準備を進める寿木さんの手先は、可愛らしい小ささながらもいかにも働き者の手つきです」

担当編集として撮影現場で試食するだけでなく、全メニューを実際に自分でも作っている。連載も回数を重ねた今、あらためて思う、寿木さんのレシピの魅力とは?

「取材前に送ってくださる色鉛筆で彩色されたレシピ図案を手に、『現場にただいるだけ担当』(汗)として唯一常にしていることは、レシピ通りにすべてを自宅で作ること。
覚えたてのうちに、味わいが舌に残るうちに。
そしてあらためて驚くのはその再現性の高さです。
私は特に料理上手でも手際がいいわけでもありませんし、まったく同じ食材を用意できないこともありますが、作り手によるブレが少ないのも寿木さんのレシピの持ち味だと思います」

* * *

いかがでしたか?
お読みいただいてわかるとおり、「よみタイ」スタッフは、決して料理自慢や料理好きばかりが集まっているわけではありません。
むしろ、日々のコンテンツ制作にいそしむあまり(言い訳?)、自炊については意識低い系メンバーも……。
そんな我々でも、無理することなく美味しい料理がつくれてしまう寿木けいさんのレシピの数々。
ぜひみなさんもお試しください!

寿木けいさんによるエッセイ&レシピ連載「土を編む日々」の連載一覧はこちら

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