2026.8.3
夏休み中がチャンス! 子どもを「理科嫌い」にさせないために……親の関わり方と家庭でできる身近な工夫
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夏休みは、理科を学ぶ絶好の機会
夏休みの今、子どもの「理科が好き」な気持ちを育てるために、例えば、動物園や水族館ではこんな工夫ができます。動物や魚たちを見て回るとき、「ゾウ」「ライオン」「キリン」「クラゲ」「サメ」など、多くの人は全体を見てしまうと思うのです。ぜひ、その中から一匹を選んでください。ゾウならゾウの中の一匹にフォーカスし、何をしているのか、どんなふうに歩くか、足はどうか、肌はどうか、耳はどんなふうに動かすか、自分はどんなところが可愛いと思うのか、よく観察してみてください。これは、科学的な観察の手法の一つです。こうすることで初めて、私たちは、その動物たちの様子を知ることができます。その際に、「どの子を観察する?」「今、耳が動いたね。大きいね。耳だけ動くんだね」「足は、どれくらい太いかな」など、観察したことを言葉にして子どもと共有してみてください。生き生きとした、その子ならではの視点での、発見を伝えてくれるでしょう。やりとりを通じて、観察も、お互いへの理解も深まるかもしれません。思いがけず、深い考察につながることもあります。その時間は、子どもたちにとって、安全に世界を知るための糸口にもなります。
どこかに出かけなくても、庭やベランダ、テーブルの上で植物を育てて観察することも、同様です。例えばスーパーで購入できる豆苗は、一番下の葉の上で切って料理に使い、残った下の部分を清潔な容器に水を張って育てれば、7日から10日前後で再収穫できます。「何日くらいで収穫できると思う?」と予想を立てながら観察を始めるのも有用です。それらの観察は、本当に育つの? 今日は何センチ伸びた? なんで育つの? さまざまな疑問や発見を、提供してくれるでしょう。
また、身近な遊びとして「大きなシャボン玉を作ろう選手権」など、シャボン玉の液に「これぞ」と思うものを各自考えて加え、何を加えたら一番大きなシャボン玉が作れるか、どうやって大きさを測定するか、考える遊びもあります。「どうしてそれを選んだの?」と質問することで、子どもの考えを共有することもできます。結果が出たら、「なぜそれが一番大きくなったか」大人も一緒に考えてみるのも楽しいですね。

文部科学省の定めた学習指導要領によると、小学校の理科の目標は、「自然に親しみ、見通しをもって観察、実験などを行い、問題解決の能力と自然を愛する心情を育てるとともに、自然の事物・現象についての実感を伴った理解を図り、科学的な見方や考え方を養うこと」とされています。身近なものの観察や工夫などを通して、それらの目標を達成することは十分可能です。また、現在過渡期にあるAI時代において、正しい情報を元に自ら考え意思決定し、AIを上手に使って自分の幸せを自分でつくっていくためにも、身近なものの観察や工夫、それらを言葉にして安心して共有する時間は、人生の糧となるものでもあります。その時間が、楽しく幸せなものであるよう、いつも応援しています。
次回は、それらの経験を元に、「たとえ苦手でも、どうやったら理科で得点できるか」具体的な勉強の仕方をお伝えします。暑い日が続きますが、少しでも涼しく過ごせる工夫をしながら、皆様、どうぞご自愛ください。
この連載は毎月第1月曜配信。次回は9/7(月)公開予定です。お楽しみに!
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