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国語の読解テストが解けるようになる一番のコツは、「物語文と論説文の読み方を変える」こと

指導歴20年以上! 予約のとれない「不登校専門のオンライン家庭教師」として知られる
植木和実さんが、最小限の努力で、最大限の効果が得られる【小学校6年間の勉強を1年で習得する方法】を伝授する連載。

前回は、「国語編」の前編。国語の理解力をアップさせる「読み聞かせ」に重要な3つのポイントについてお伝えしました。
今回は後編。まさに国語のテストのキモである文章読解の力をアップする方法についてお伝えします。

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料理をレシピ通りに作ることで国語力もアップ!

新しい環境に身を置き、緊張した毎日を過ごしている方も多い時期ですね。連休に入り、少しホッとされている頃かもしれません。日頃教えている生徒たちも同様で、この時期は、いつもより少し声が大きくなり、ちょっとした会話の受け答えも、言葉数が増える傾向にあります。いつもはガードが固い「どんな大人になりたい?」なんていう質問にも、「本当は、こんなふうになりたいんだけど……」とポロッと話してくれたりします。実は、そんな連休中にピッタリな、国語の勉強があるのです。

それは……料理です!
動画ではなく、ぜひ、料理本やレシピを見て作ってもらってください。お菓子作りでも、お昼ごはんでもよいです。ルールは、「レシピ通りに作ること」。レシピ通りに作るには、いくつかのステップがあります。

まず材料を揃え、作り方を読み、理解し、その通りに動きます。そしてまたレシピに戻り、次の工程を読んで理解し、行動する。この繰り返しです。これは、「文章を読み飛ばさず、一つひとつ理解しながら読む」練習そのものです。読み間違えると、うまくいかないことに気づくことができます。そのため「ちゃんと読まなきゃいけないな」と実感できるのです。正確に文章を読み取って、その通りに作れたら、美味しいお菓子やごはんが食べられます。上手にできたら、家族で盛大に褒めましょう。上手くできなくても、笑顔の種になり、「次は頑張る」のモチベーションにもなります。

料理一つでもそうですが、生きる力に直結する国語力を養うために、今回は、「1年で国語のテストが解けるようになる読解のコツ」についてお届けします。

写真はイメージです。(写真AC)
写真はイメージです。(写真AC)

「物語文と論説文の読み方を変える」ことがコツ

「答えが当たらない」「よく外れる」と話す生徒は少なくありません。つまり、根拠ではなく感覚で解いている状態です。「国語の答えって、必ず、『こうだから(この言葉が使われているから)これが答え』っていう理由があるんだよ」と伝えると、驚く生徒もいます。この「これが答えだという理由」を正確に掴むためには、手法があり、その手法をとりやすくするために、とても大事な読解のコツがあります。

国語のテストが解けるようになる読解の一番のコツは、「物語文と論説文の読み方を変える」ことです。

物語文は「小説の一部」で感情や出来事にフォーカスされており、論説文は「筆者の考えを理由を使って説明する文章」です。冷静に考えると、もし私たちがこれらの本を読むとしたら、同じような読み方をするでしょうか。小説は、その表現された言葉の意味を大事にしながら、一字一句読み飛ばさずに心を寄せて、その世界観を感じながら読むかもしれません。論説文では、「つまりこういうこと?」と、筆者の思考を追いながら、頭の中でまとめながら読むかもしれません。しかし、子どもたちにとってはあまりその区別がなく、「国語のテスト」という括りで同じように読み、同じように解く子が多いようです。

では、具体的に、国語のテストで物語文と論説文を解くときに、どう読んでどう解いていけばよいか。

物語文は、最初から一字一句読み飛ばさずに、その場面を思い浮かべながら心を寄せて読みます。「よかったね」「あら大変!」とツッコミながら読むくらいでちょうどよいです。読み進めるうちに下線部が出てきたら、その問題を解きます。問題を解き終わったら、また、小説の続きを読むときのように、本文に戻って読みます。そしてまた下線部が出てきたら、その問題を解く、ということを繰り返します。
選択式の設問は、消去法で選びましょう。間違っている部分に線を引いて選択肢から消していって、残った「矛盾のないもの」が答えです。物語文ではよく、「このときのAくんの気持ちを答えましょう」という出題がありますが、「自分だったらこうする!」という自分の気持ちを答えてしまうことがあります。これは、言葉の意味に注目しながら一字一句読み飛ばさないで読む練習をすると、解けるようになる子が多いです。

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植木和実

うえき・かづみ●1976年生まれ。不登校専門オンラインプロ家庭教師イエローシードラビー代表。
東京大学大学農学部卒業後、社会人生活を経て、東京大学大学院新領域創成科学研究科修士課程入学。同大大学院博士課程を経て(株)ライフサイエンス社入社。
ダウン症の子どもを出産後、育児を両立する方法として家庭教師の道へ。大学時代からの通算家庭教師歴は20年以上。認定心理士の資格を取得。

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