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東京最高峰の焼肉をリーズナブルに味わえる裏ワザを伝授

炭火焼肉なかはらのあの美味しさの秘密とはいったい何なのか!?

まず、店主の手切りの技術によるところが大きい。

スライサーなど使わないのは当たり前だが、営業時間前に切り置いておくのではなく、予約時間から逆算して最も素材のポテンシャルが発揮される大ミングでカットされる。

ブロックごとに肉の繊維を見て、最適な角度と厚さを計算しながら、肉に包丁を入れる。
この瞬間、切り出された牛肉に命が吹き込まれるようだ。

もちろん素材も超一級品。

東京食肉市場で1頭買いする牛肉は、脂があっさりとしていて、肉にコクと香りがある。
霜降りの部位であるサーロインを食べれば、その違いがよくわかるだろう。

また、炭火焼肉なかはらでは、常連と一見の分け隔てが一切ない。
初めてのお客には端っこを切るという概念が店主にはない。

全てのお客に、芯の美味しいところだけを提供する。
だからこそ、切り落とされる部分の量もハンパじゃない。

どんなお客にもウソをつけずに、愚直に肉を切り続けるのが店主・中原健太郎の生き方なのだろう。

炭火焼肉なかはらでは、アラカルトではなくコースのみ。

スタンダードコースは、幻のタンと呼ばれる厚切りの黒タンから始まり、お肉5種類にホルモン2種類。
前菜、生肉、サラダ、スープ、〆のご飯物や冷麺、さらにはデザートまで。

スペシャルコースではシャトーブリアンを使ったヒレカツサンドまで付いてくる。
クオリティも量も、誰もが満足できるだろう。

しかし、東京最高峰の焼肉は決して安くはない。

CPを考えれば決して高くはないが、コース価格が17000円からというのは、お財布には優しくない。
ここでちょっと尻込みしてしまう焼肉好きもいるだろう。

しかし、あまり知られていないが、炭火焼肉なかはらには、お手頃な、おまかせコースというものが存在する。

幻のタンはつかないが、お肉5種にホルモン2種で、前菜に冷麺、デザートまで付く。
しかもクオリティは他のコースと全く一緒で9000円という破格の値段。

おまかせコースは、他のコースと違って1週間前からしか予約できない。

それでも、炭火焼肉なかはらの凄さをまだ知らない肉好きや、お給料日前の懐事情が厳しい時など、圧倒的にオススメなコースと言える。

さて、ここからは部位は日によって違うが、肉バカが食べたある日のメニューを紹介したい。

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小池克臣

こいけ・かつおみ●1976年、神奈川県横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。焼肉を中心にステーキやすき焼きといった牛肉料理全般を愛し、さらには和牛そのものの生産過程、加工、熟成まで踏み込んだ研究を続ける肉の求道者。著書に『No Meat,No Life.を実践する男が語る和牛の至福 肉バカ。』がある。
公式ブログ「No Meat, No Life.」→ http://d.hatena.ne.jp/BMS12/

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