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外資系ラグジュアリーブランドと並ぶ事ができたGENTLE MONSTERの戦略【韓国トレンドの裏事情vol.2 後編】

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IICOMBINED が手掛けるGENTLE MONSTER(アイウェア)、TAMBURINS(コスメ)、NUDAKE(デザート)、ATiiSSU(ヘッドウェア) に続いて、5つ目のブランドとなったのがテーブルウェアブランドのNuflaatです。
今後のIICOMBINEDはNUDAKEの店舗を増やすのではなく、Nuflaatに力を入れていくのではないかと僕はみています。NUDAKEのカフェを訪れた人は、ここで使われているカトラリーや食器などにも興味を持つので、同じアイテムが買えるということで人気が高まりそうです。ライフスタイルグッズは価格的にも買いやすく、インテリアとしても楽しめますから。

IICOMBINEDの世界観に惚れ込んでいる人は、自宅にも同じコンセプトのアイテムを置きたいと考えるのではないでしょうか。フォークやナイフならいくつあっても困らないし、プレゼントとしても喜ばれて、誰かを家に呼ぶときに使ってもセンスのいいおもてなしができる。うまい展開ではないかと思います。

Google、PRADA……さらに協業を拡大

Googleとの協業による、ブランドを超えた取り組みにも注目が集まっています。2025年5月、GoogleはAndroid XRを搭載したAIスマートアイウェアの公式パートナーとして、GENTLE MONSTERと提携することを発表しました。
GENTLE MONSTER独自の洗練されたデザインとGoogleのテクノロジーを組み合わせ、ファッション性を備えたライフスタイルアイテムとしてのAIスマートアイウェアを共同開発すると予告されています。
GoogleがGENTLE MONSTERに投資し、IICOMBINEDの株式4%を約1億ドルで取得するというニュースも話題になり、アメリカでもその名が広く知られるようになってきました。

また、PRADAとのコラボレーションアイテムも日本、韓国、中国、香港をなど一部アジア地域限定発売でローンチされました(日本では7月3日から発売)。PRADAのアンバサダーを務める俳優の坂口健太郎さんがキャンペーンモデルに起用されたこともあり、話題になりほぼ完売してしまったようですね。
アメリカでサングラスと言えばRay-Banですが、GENTLE MONSTERのブランド力も今後ますます高まっていくのではないかと期待しています。

GENTLE MONSTERがここまで成功した理由には、戦略の緻密さがあります。誰も思いつかなかったアート性を武器に、商品のデザインから店舗のインテリアに至るまで一貫した世界観を作り上げました。さらに、大手ファンドから出資を受けるなど資金面でも堅実な経営を行いながら、セレブの起用や巧みなコラボレーションによってブランドの格を引き上げています。

こうした要素がすべて噛み合ったことで、GENTLE MONSTERは単なるアイウェアメーカーを超え、“カルチャーをまとうグローバルブランド”という独自のポジションを築くことができたのだと思います。

次回(8月21日公開予定)へ続く

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ジョエル・キンベック(JOEL KIMBECK)

 英ゴールドスミス・カレッジの大学院でメディアを専攻。広告企画会社勤務を経て2010年に独立し、ブランディングエージェンシー「STUDIO HANSOME」を設立する。ニューヨークを拠点に、ソウル、東京、パリ、ミラノを行き来してファッション、ビューティー、ライフスタイルのブランディングを手がけるクリエイティブ・ディレクター。
 LVMHグループ傘下のブランドをはじめ、モスキーノ、VERA WANG、メゾンキツネ、ラフシモンズ、ロベルトカヴァリ、TUMI、カルバン・クラインなどのファッションブランド、ロレアルグループ傘下やアモーレパシフィック傘下のビューティーブランドにおいて、ブランディング全般を担ってきた。 
 韓国の『W』『VOGUE』『GQ』、『月刊デザイン』『東亜日報』『週刊東亜』など多くの媒体でコラムを執筆中。著書に『ファッションミューズ』(2016年)、『FRESHNESS CODE』(2021年)がある。韓国人デザイナーの海外進出を支援する韓国政府のプロジェクト「コンセプトコリア」のコンサルタントとしても活躍。
@studiohandsome
https://www.studiohandsome.com/


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