2020.8.17
消息を絶ったホームレス区長候補者を探す選挙のない暑い夏
「選挙ロス」期間を救ってくれる元候補者たち
選挙が終わると自分から候補者に連絡を取る機会は激減する。選挙中は一日に何度も連絡を取っていたものが、いきなり「ほぼゼロ」になる。だから私の心にはぽっかりと大きな穴が空き、強烈な寂しさを感じる。私はこれを「選挙ロス」と呼んでいる。
選挙の候補者には本当に個性的な人が多い。旧知の人もいれば、新しく挑戦を始めた人もいる。とくに私は一人で取材をするため、直接、すべての候補者と対峙する。だから連絡の頻度が減る選挙後は、当然、寂しくなる。
選挙に出る人は、もともとエネルギーあふれる人が多い。誰もが社会や有権者に対して伝えたいことを持っている。自分自身の中でとどめておくことができず、次から次へと外にあふれ出る。だから選挙が終わった後も、元候補者たちは気軽に私に連絡を取り、「熱い思い」を伝えてくれる。これが「選挙ロス」期間中の私を救ってくれている。
もう20年以上の付き合いになる候補者からは、時々、思い出したように大量のファクスが送られてくる。
現在の政治に対する思いを、一日20通以上ものEメールで送ってくれる人もいる。
毎日、丁寧に封書で資料付きの手紙を送ってくれる人もいる。
ちょっとした相談で私に電話をくれる人もいれば、LINEで近況報告をくれる人もいる。
「次の選挙の供託金を寄付してくれないか」
「供託金を貸してもらえないだろうか」
「今から会って話せませんか」
そんな相談が突然来る。そうかと思えば、
「今日、立候補を届け出ました」
と事後報告が入ることもある。
断っておくが、これらはすべて違う人だ。
世の中には、政治に対する熱い思いを持ち続ける人たちがいる。それが一人ではないことを、みなさんにもぜひ知ってもらいたい。