よみタイ

CITY BOYおじさん 湖畔でデュアルライフはじめました。
東京生まれ、東京育ちの“シティボーイおじさん”が、山中湖畔に中古の一軒家“山の家”を購入!
妻、娘、犬とともに東京←→山梨を行き来する2拠点生活=「デュアルライフ」をはじめました。
音楽や読書など山の家での趣味活動から、仕事やお金のやりくりといった現実的な話題まで、
著者が実体験したデュアルライフのリアルを綴ります。
別荘暮らしが優雅な富裕層の特権だったのはもう過去の話。
社会環境や生活スタイルが大きく見直されている今、必読のライフエッセイです。

前回は、かわいいのはもちろん、家族にとって愛犬がどれだけ大切な存在なのかを改めて感じるお話でした。

今回は4月に入り、山中湖にも春が……と思いきや、天気予報外の大雪! そこで役に立った優秀アイテムなどエピソード盛りだくさんです!

カインズの3,980円レインコートが超優秀! 4月のドカ雪という僕の小規模な危機を救ってくれた話

降りしきる4月の雪の中を、カインズのレインコートに身を包んで進む

4月3日(日曜)15時45分頃。
僕は我が“山の家”から、湖畔へと向かう長いくだり坂を歩いていました。
4月だというのに雪が降りしきり、あたり一面は銀世界。
アスファルトの道路上にも雪が降り積もっていて、背後には僕の足跡が長く残っています。

人っ子一人いない山中湖村の雪降る道。
人っ子一人いない山中湖村の雪降る道。

車も通らなければ、僕のほかに歩いている人もいません。
東京の各所はお花見客でにぎわうこの時期ですが、山中湖村は完全にシーズンオフの雰囲気で、静けさに包まれています。
ザク、ザク、ザクと雪を踏み締める僕の足音だけが、静かに響いていました。
でも、気分は上々。
なぜなら、買ったばかりのレインコートが超優秀で、こんな雪などものともしなかったからです。

『リュックが背負える蒸れにくいロングレインコート』というなかなか欲張りなネーミングのこちら、カインズのオリジナルアイテムで、値段はわずか3,980円でした。
コートについてはのちほどまた詳しく書くとして、ちょっと時間をさかのぼり、僕がどうしてこんな雪の道を一人歩いているのかを説明することといたしましょう。

前日の4月2日(土曜)15時ごろ。
僕は山梨・山中湖村にある山の家に向け、東京・世田谷の家を発ちました。
デュアラー(二拠点生活者)の僕ですが、実は例年、春先はあまり山の家に足が向かなくなります。
東京は陽光が降り注ぎ、花咲き乱れる春爛漫なこの時期、一方の山中湖村は、まだまだ厳しい冬が続いているからです。

1〜2月の真冬の間はむしろ積極的に山の家へ行きたくなります。
程度の差こそあれ、どうせどこにいても寒いのなら、いっそのこと夜は氷点下10度を超える酷寒地で雪でも見ながら過ごすのもまた一興、という気分になるから。
でも東京に春が訪れると、冬に逆戻りする山の家に行こうとは思わなくなるのです。

いくらデュアルライフをしていると言っても、気分が乗らないときには無理に山の家へは行きません。
「もったいないから行かなきゃ」と義務感のようなもので縛られると、デュアルライフの楽しさが縮んでしまいそうな気がするからです。

ではなぜ今回、テンションが上がらないこの時期にわざわざ山の家へ来たのかというと、わけがありました。
とある目的のために最近購入した、激安中古のマイ・セカンドカーを持ってくるためなのでした。
その車を買うと決めたとき、保管場所はどこにしようかと一瞬迷いましたが、東京で駐車場を借りると高くつくので、常に山の家に置いておくことにしました。
我ながら、なかなかいいアイデアです。
4月2日はその車の納車日でした。
都内で車を受け取った僕は、その足で山の家に向かったというわけです。

東京の桜は満開を過ぎ、そろそろ散りはじめていました。
でも山中湖村には、まだ花の便りは届いておらず、桜のつぼみは固く閉じています。
桜はいつも、ゴールデンウィークくらいにならないと咲かないのです。

でも東京もここのところ、妙に気温が低い日が続いていました。これを“花冷え”というのでしょう。
それもあってか、日没とほぼ同時刻くらいに着いた山中湖村でも、思っていたほど寒さは感じませんでした。
前回、山の家に来たときはそこらじゅうに積もっていた雪もほとんど融け、日当たりの悪い場所に少し残っているだけ。

家の中も、真冬のようにキンキンに冷え込んではいません。
そして家の中のそちらこちらに、さまざまな虫の死骸が転がっています。
しばらく家を開けたあとは、虫の死骸片付けからはじめる。
これは春・夏・秋の山の家の定番作法です。
ああ、ここにもやっぱりゆっくりと春が来ているんだなと、ティッシュでつかんだ名前もわからぬ虫の死骸を見ながら思いました。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

ツイッター@satoseijiro

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