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佐藤誠二朗「CITY BOYおじさん 湖畔でデュアルライフはじめました。」
東京生まれ、東京育ちの“シティボーイおじさん”が、山中湖畔に中古の一軒家“山の家”を購入!
妻、娘、犬とともに東京←→山梨を行き来する2拠点生活=「デュアルライフ」をはじめました。
音楽や読書など山の家での趣味活動から、仕事やお金のやりくりといった現実的な話題まで、
著者が実体験したデュアルライフのリアルを綴ります。
別荘暮らしが優雅な富裕層の特権だったのはもう過去の話。
社会環境や生活スタイルが大きく見直されている今、必読のライフエッセイです。

前回は冬の寒冷地での生活を楽しめる性格の話でした。

今回は愛犬に関する一考察。東京を中心とする都市では、ペットをのびのび飼うことが難しくなっているからこそ、ペットのためにもデュアルライフはおすすめなのです。

都会では犬のオシッコ禁止に? 愛犬家よ、デュアルライフがおすすめです

デュアルライフを選んだ理由のひとつは、ワンコをノビノビさせたかったから

デュアルライフを考えたきっかけのひとつが、犬の存在でした。
我が家が今の犬を飼いはじめたのは2016年。その年には家探しを開始し、翌2017年から都会と山の家の二拠点生活をスタートさせています。
一人娘(人間の)に自然の中での生活を経験させたい、そして可愛いワンコ(♂)もノビノビさせたいという願いが、デュアルライフの核の部分にあるのです。
山中湖村の周囲を歩いていると、同じ考えを持ってそうなたくさんの愛犬家に出逢います。

山中湖村にて。最高の表情で走る愛犬
山中湖村にて。最高の表情で走る愛犬

僕の犬好きは完全に母からの影響で、その母は子供の頃、犬を二度飼ったそうです。
当時は放し飼いが当たり前の世の中。
人が行き来する日中はつながれることもありましたが、どの家の犬も夜になると鎖から解き放たれ、近所を自由に歩き回っていたとか。

母の一頭目の犬ジョンは、雑種の中型犬でした。
シェパードを思わせる精悍な体と顔つきの犬で、非常に賢く、ほとんどトラブルを起こしたことがなかったと言います。
メスにモテモテで、近所のそこかしこに子種を振りまいていたジョン。犬というのは基本、そうやって増えていたというのですから、すごい時代です。

母の二頭目の犬ペスは、ジョンとは違って大変な問題児でした。
がっしりした体つきで垂れ耳、鼻が短めの雑種中型犬で、どこかマスチフや土佐闘犬のような風情だったということですから、実際にそうした犬種の獰猛な血が入っていたのかもしれません。

近所の犬を半殺しにしたり人に噛みついたり、鶏小屋を襲撃したりといったいくつかの罪科により、最後は保健所送りとなったペス。
「そのときは悲しかったよ〜」と目に涙を浮かべ話していた母ですが、まあやっぱり、つくづくすごい時代です。

これが人里離れた山奥ではなく東京での話なのですから、母が少女だった昭和20〜30年代の日本は、今とはまるで別世界だったのでしょう。

僕も小学4年生から結婚をするまでの20年以上の年月を、母が生まれ育った東京都東久留米市で過ごしました。
その間に、僕も二頭の犬と暮らしています。

僕にとって最初の犬はメスの柴犬。名前はチコです。
母にとってチコは三番目に飼った犬にして、初めて“買った”犬。隣駅の柴犬専門ケンネルで3万円でした。昭和54年の話です。
僕にはついこの前のようにも感じられるのですが、この値段からしても、はるか昔の出来事だったのだというべきなのがわかります。

初代・マイドッグ。晩年のチコ姫
初代・マイドッグ。晩年のチコ姫
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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

ツイッター@satoseijiro

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