2022.1.8
【中村憲剛×福田紀彦川崎市長対談 前編】川崎フロンターレの活躍で“シビックプライド”を持つことができた
熱量を持った人が動くことで、まわりも変わっていく
福田
“シビックプライド”の醸成を目的のひとつとして毎年「川崎10大ニュース」をTwitterで募って発表しているんですけど、2021年も「天皇杯初優勝」や「Jリーグ2連覇」など1位から3位まで上位はフロンターレ関連の話題でした。それくらい市民に浸透しているっていう証明ですよね。フロンターレが勝つことは川崎市民も勝っているみたいな感覚にさせてもらっています。実は、政令指定都市の市長会でも「福田さん、フロンターレ優勝ですね。うらやましい」などとよく声をかけられるんですよ。
中村
市長会で話題になっているだけでもすごい(笑)。
福田
たまに「どうやったらそんなに強くなるんですか?」と聞かれるんですけど、「さすがにチームの強化のことはわからないです」と返しています(笑)。ただこういった場所でも、全国に「川崎」の名が知れ渡っているんだなって実感を持つことができます。試合になればいろんなメディアが川崎フロンターレのことを報じるわけですから、それも大きいですよね。
中村
“シビックプライド”いい言葉ですね。僕の現役時代、背負っているとまでは言えないかもしれないですけど、チームが勝つことで地域のみなさんに自分ごとのように喜んでもらいたいという思いはずっと持っていました。ピッチ上のパフォーマンスはもちろんのこと、ピッチ外でも川崎市と一緒にやっていくことで多くの人に届くんじゃないか、と。「10大ニュース」の話もそうですが、福田市長の話を聞いて、ちゃんと市民の方々に届いているんだなっていう実感を持つことができました。
福田
憲剛さんには、市の子育て支援事業など、本当にいろんなことでご協力いただいています。
中村
僕も子どもがいて妻と一緒に子育てをしていくなかで、一人で悩むんじゃなくてシェアするっていうのが大事だなと感じていました。輪を広げることの大切さも実感していたので、そういったことを僕が声を挙げることによって、市民のみなさんによりキャッチされることも多いんだなと感じましたし、協力できることは協力していきたいという思いにもなりました。
福田
これからもぜひいろいろと川崎市と一緒にやっていただければ。
中村
もちろんです。僕自身もひとりの川崎市民としてこれからも“シビックプライド”を大切にしていきたいですね。
(後編に続く)
後編は1/15(土)午前9時配信予定です。お楽しみに! (取材時は感染対策を徹底し、撮影時のみマスクを外しています)