2022.1.8
【中村憲剛×福田紀彦川崎市長対談 前編】川崎フロンターレの活躍で“シビックプライド”を持つことができた
1972年4月生まれの福田さんは2013年に41歳で川崎市長に初当選し、川崎フロンターレ後援会会長にも就任。市長として現在3期目に入っています。中村さんのドキュメンタリー映画「ONE FOUR KENGO THE MOVIE」にも登場。サッカークラブと自治体がどう歩んでいけば、「運命共同体」になっていけるのか。
フロンターレのFRO(フロンターレ・リレーションズ・オーガナイザー)であり、川崎市の市民栄誉賞を受賞して2021年の川崎市ブランドメッセージポスターにも登場した中村さんと福田市長の“初対談”。どうぞご堪能ください。
(取材・構成/二宮寿朗 撮影/熊谷 貫)
フロンターレの“顔”であるとともに、川崎市の“顔”でもある
中村
市長とはフロンターレのイベントで、事あるごとにお会いしているのですが、対談という形は初めてですよね。楽しみにしておりました。
福田
家族に「今日、憲剛さんと会って話をするんだ」という話をしたら、「うらやましい」と(笑)。
中村
川崎市庁舎に着いて、エレベーターのところもそうでしたが、いろんなところにブランドメッセージポスターが貼られていて、ちょっと恥ずかしかったです(笑)。
福田
その節は大変お世話になりました。憲剛さんはフロンターレの“顔”であるとともに、川崎市の“顔”でもあります。(2024年に)市制100周年を迎えるにあたって川崎市が次のステージに向かうこと、そして憲剛さん自身が現役を引退されて次の道に踏み出すことが重なって2021年版ポスターのお願いをさせていただきました。
中村
こちらこそありがとうございました。現役を引退しても何か違う形で貢献できたらと思っていたので、このオファーはすごく光栄でした。福田市長に言っていただいたように、僕としても次のステージに向かう第一歩がこのブランドメッセージポスターだったので、すごく身が引き締まる感覚がありました。あれからもう1年ですか。(川崎市のブランドイメージの向上に)少しでも貢献できていればいいんですけど。
福田
実は各方面から「ポスターください!」というお願いがすごかったんですよ。こんなこと初めてだと思います。
中村
えっ、ほんとですか(笑)? それはすごく嬉しい!
福田
本当です。憲剛さんの写真からは今までサッカー選手として戦ってきた人の顔、そしてこれから次の道に踏み出そうとする人の顔、2つの表情があらわれていて、撮影していただいたカメラマンの方も感動されていました。
中村
カメラマンさんもありがとうございます! かなり照れくさいですけど(笑)。川崎市に少しでも貢献できたなら何よりです。それでは本題のほうに入らせていただいて。今回は、自治体とスポーツクラブの在り方みたいなところをフロンターレと川崎市の事例で語っていければと思います。