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蚊にブヨにアブ…虫に刺されやすい体質の僕が、山の暮らしで見つけた最強の撃退法とは?

東京生まれ、東京育ちの“シティボーイおじさん”が、山中湖畔に中古の一軒家“山の家”を購入! 妻、娘、犬とともに東京←→山梨を行き来する2拠点生活=「デュアルライフ」をはじめました。 音楽や読書など山の家での趣味活動から、仕事やお金のやりくりといった現実的な話題まで、 著者が実体験したデュアルライフのリアルを綴ります。 別荘暮らしが優雅な富裕層の特権だったのはもう過去の話。 社会環境や生活スタイルが大きく見直されている今、必読のライフエッセイです。 前回は、デュアルライフを始めて5年。山の家のおかげで、家族ぐるみで付き合う友人たちとの仲が深まったというお話でした。 今回は、そろそろ悩まされはじめている蚊をはじめとする虫の話。自然いっぱいの山の家ともなれば当然、そういう虫の悩みはつきないようで……。試行錯誤の上、見つけた著者流の撃退法とは?

誰よりも早く「蚊がいた! 刺された! かゆい!」と大騒ぎ

春のはじめにホーホケキョと鳴くウグイスは、“春告鳥はるつげどり”という風流な異称が付けられています。
では、初夏に「蚊だ蚊だかゆいかゆい」と喚く僕は、さながら“夏告親父なつつげおやじ”でしょうか。
我ながら、びっくりするくらい風流ではありませんが。

世の中には、並はずれて蚊に刺されやすい人がいるものです。
僕はまさしくそれで、今くらいの時期になると毎年誰よりも早く、「蚊がいた! 刺された! かゆい!」と大騒ぎし、家族に季節のうつろいを感じさせています。

蚊に刺されやすいのはどういうタイプなのかを例示した記事をよく見ます。
興味はないと思いますが、僕に当てはまるかどうかも確認しつつ、見ていきましょう。

・汗をかいている人 ○ 僕は相当な汗っかきです
・お酒を飲んでいる人 × 下戸なのでほとんど嗜みません
・血液型O型の人 ○ 性格も典型的とよく言われます
・体温が高めの人 × 最近の平均体温は35度台です
・黒い服をよく着ている人 ○ バンドTシャツが好きなので
・肥満傾向で丸っこい体型の人 ○ ちくしょう!と憤りつつ
・足(特に裏)が臭い人 × 僕は無臭族
・よく動く人 × 普通だと思います

自分には関係ないので省略しましたが、子どもや妊婦も刺されやすいのだとか。
信憑性の高そうなものから眉唾なものまで混ざっていますが、リストの多くは、“人間の吐き出す二酸化炭素や体温を感知して寄ってくる”という蚊の特性を根拠にしているようです。
こうして見ると確実に当てはまるのは半分だけであり、どうも自分が体質的に極端なほど刺されやすいタイプというわけではないということがわかります。

そこでひとつの仮説なのですが、僕は“人より蚊に刺されやすい人”というよりも“蚊に刺されたことに気付きやすい人”なのではないかと思うのです。
蚊は動物の血を吸う際、固まった血液でマイストローが詰まるのを防ぐため、血液サラサラ作用のある唾液的なものを事前に注入することはよく知られています。

その唾液的なものに対するアレルギー反応がかゆみになるのですが、僕は立派なアレルギー体質。いろんなアレルゲンにいちいち反応しながら、この歳(52歳)まで生きてきました。
つまり人と同じように刺されているだけなのに、蚊の唾液的なものに人一倍過敏に反応するため、「かゆいかゆい」となっているのではないかと思うのです。
知らんけど。

山中湖村の我が“山の家”
山中湖村の我が“山の家”
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新刊紹介

佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『オフィシャル・サブカル・ハンドブック』『日本懐かしスニーカー大全』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

ツイッター@satoseijiro

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