2021.7.7
カインズのミリタリー風ツールボックスは、簡単カスタムで魅力が倍増する!
適当なウェザリングペイントで劇的に生まれ変わったMyアンモボックス
プラモデルやジオラママニアがすなる、ウェザリング(風化加工)を施そうと考えました。
でも僕はド素人なのでやり方はまったく分かりません。そこで最初は、アンモボックスにひもをつけ、北富士演習場の砂利道を車で引きずりまわしたろか、と考えました(かなり本気で)。
しかしそれはあまりにも怪しいし、せっかく密閉性が売りのアンモボックスのフタがひしゃげてしまったりしたら元も子もありません。
そこで、仕上がりはあまり期待できないにせよ、正攻法のペイントで、なんちゃってウェザリングにトライすることとしました。
ネットで調べたところによると、金属製品などにペイントする場合、ツルツルの表面は色が乗りにくいので、マルチプライマーという下地を塗るといいようです。
さっそくハケで塗り塗り。
心の中に掲げた、今回のカスタム作業の大方針は「適当」です。
綺麗にしようと思っても、そもそも不器用だから失敗するに決まっているし、このアイテム特有の無骨さを活かす方向を目指すならば、ある程度適当にやった方がいいと思ったのです。
だからマルチプライマーの下地もあえてムラになるように、ハケにたっぷりと染み込ませてはベチャベチャ塗っていきます。
そして「乾燥まで最低2時間」と書いてある説明書きを完全に無視。ドライヤーでチャチャっと乾かし、下地塗布の10分後にはペンキを塗り始めました。
これもネットからのカンニングですが、自然な着色を目指すウェザリングでは、ざっくりとちぎったスポンジを使うと良いようです。
手でむしった台所用スポンジで、茶色と黒のペンキを表面に塗っていきました。
バランスを見つつもあくまで適当に。
すると僕のアンモボックスは、みるみるいい感じになっていきました。
全体に塗り終わり、少し離れて見てみると……。
おおお! いいじゃない!
目論んでいたナチュラルな汚れやサビ風ではなく、迷彩柄っぽくなりましたが、これはこれでいいでしょう。人間万事、結果オーライです。
さらに、もう少しかっこよくするため、仕上げにかかります。
上面のフタに“木炭”を示す「CHARCOAL」のステンシル文字を入れるのです。
山中湖村の店を数軒回っても、ステンシル用のプレートは発見できなかったので、普通のアルファベットステッカーで代用。
「CHARCOAL」の文字を貼り、ステンシル文字に見えるよう、要所要所にカッターで切り込みを入れます。
適当な自己流と言いつつ、こういうところは意外と芸が細かいのです。
そして四角くマスキングしたうえで白のスプレーを噴射、乾ききらないうちにマスキングテープやステッカーを剥がしていきます。
あえて乾ききらないうちに作業するのは、ペンキをわざとにじませるためです。
でけた!
いい!
かっこいいじゃないですか!
さっそくバーベキュー用の木炭を入れて、バーベキューコンロの横で記念撮影。
“ザ・適当作戦”が功を奏し、ムラがあったりにじんだりしているところが、ほどよい無骨さを演出していると思います。
自己満足の極みではありますが、実に楽しいカスタムごっこなのでした。
連載初回「東京で生まれ東京に骨を埋めると思っていた僕が、デュアルライフを選んだ理由」はこちらから。
本連載は隔週更新です。次回は7/21(水)公開予定。どうぞお楽しみに!