よみタイ

CITY BOYおじさん 湖畔でデュアルライフはじめました。

山の家でたった一人過ごす夜。Netflixでつい『シャイニング』を観ちゃう現象

家族と合流し出かけた川釣りで出合ってしまった本当に恐ろしいもの

そんな感じで恐怖に身を委ねて遊んだりしながらも、3日間の予定を終え、たまっていた仕事はひと通り片づきました。
最終日の夜はすっきりした気分で、家に置いてある好きな映画のDVDを観ます。
何度も繰り返し観ている、『リバー・ランズ・スルー・イット』です。

『リバー・ランズ・スルー・イット』は名画です。
『リバー・ランズ・スルー・イット』は名画です。

若きブラット・ピットが出演する1992年公開の映画。
1910〜1920年代のアメリカ・モンタナ州ミズーラを舞台に、スコットランド出身で厳格な父のマクリーン牧師、まじめで秀才の兄ノーマン、陽気な弟ポール(ブラッド・ピット)の成長と人間模様を描き出した珠玉の作品です。

彼らに共通する趣味はフライフィッシング。
モンタナ州の雄大な川で釣りに興じる三人を描写した美しいシーンが、特に印象に残る映画です。
やっぱりええなあと思いながら観ていたら、久しぶりに僕もフィッシングがしたくなってきました。

最近は少しご無沙汰気味なのですが、僕も毛鉤けばり釣りを趣味としているのです。
雄大な河川があるアメリカには、リールを使って長い糸を操るフライフィッシングが向いているのでしょうが、狭い渓谷の多い日本の河川にもっぱら向いているのは、リールを使わない“テンカラ”という日本古来の毛鉤釣法だと僕は確信しています。

土曜日に山の家で合流した妻と娘を、明日は川へ釣りに行こうと誘いました。
慣れれば本当によく釣れるテンカラですが、小6の娘にはまだ難しいので、天然の川をせきで区切ってニジマスを放流している管理釣り場に向かいます。
山中湖村の家から車で40分ほど走った先にある、「ベリーパークinフィッシュオン!鹿留」というところです。

天気は素晴らしく、ぽかぽか陽気の日でした。
娘も自力で何匹か釣り上げることができ、大満足のご様子。

なかなかの釣り日和に思えたのだが……。
なかなかの釣り日和に思えたのだが……。

僕も久しぶりのテンカラで最初は楽しかったのですが、やがてそれどころではなくなりました。
釣り場は、たわわに花粉を蓄えた杉の木に囲まれていたのです。
くしゃみと鼻水と涙が激しすぎて、途中からはひたすら鼻をかんでいた記憶しか残っていません。

孤独や恐怖映画よりもずっと恐るべきもの、それは杉花粉なのでした。

お分かりいただけるだろうか…………。
お分かりいただけるだろうか…………。

*連載初回「東京で生まれ東京に骨を埋めると思っていた僕が、デュアルライフを選んだ理由」はこちらから
*本連載は隔週更新です。次回は3/17(水)公開予定。どうぞお楽しみに!

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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