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CITY BOYおじさん 湖畔でデュアルライフはじめました。
東京生まれ、東京育ちの“シティボーイおじさん”が、山中湖畔に中古の一軒家を購入!
妻、娘、犬とともに東京←→山梨を行き来する2拠点生活=「デュアルライフ」をはじめました。
音楽や読書など山の家での趣味活動から、仕事やお金のやりくりといった現実的な話題まで、
著者が実体験したデュアルライフのリアルを綴ります。
別荘暮らしが優雅な富裕層の特権だったのはもう過去の話。
社会環境や生活スタイルが大きく見直されている今、必読のライフエッセイです。

デュアルライフはヨコシマな妄想を抱く不倫オヤジの隠れみのになるか?

いつもどこかで誰かが見ている山の家暮らしを、恐怖と感じるか快適と感じるか

僕の場合、そういうヨコシマな考えは、本当に全然これっぽっちもないのですが、世の中には“デュアルライフ”と聞くと、淫びな妄想を発動させるおっさんが一定数います。
家人には「出張」とでも称して都会を離れ、コレ(小指)としっぽりしけ込むムフフな山の家計画です。
いまこれを読んでる、あなたのことですよ!
でも、はっきり言わせてもらいましょう。
それはインポッシブルミッションです。

山の家の生活は、基本的にプライバシーがかなり侵害されます。
想像に難くないと思いますが、地域住民の数が少ないので、よく言えば互助会的な自衛集団、悪く言えば強烈な隣組監視社会が形成されています。
近所の人は我が家が在宅か否かを、車の有無や窓の雨戸で常にチェックしています。
いつも親切にしてくれる隣家の奥さんは、手作りお菓子を持って予告なく我が家を訪ねてきます。
門にインターホンなどないので、庭をズイズイ横断してきて「いる?」と窓から覗き込んできます。

いつの間にかご近所の子供達が遊びに来ている我が家。
いつの間にかご近所の子供達が遊びに来ている我が家。

家の周りで人に会うと必ず挨拶し、多かれ少なかれ言葉を交わします。
ご近所の誰彼が何をした、というような話題が中心なので、怪しげな行動は絶好のネタになるでしょう。
下手な真似をすれば、一瞬で炎上間違いなしです。

田舎暮らしなんてそんなものだとご存知の方は多いかもしれませんが、都会育ちにとっては、まあまあ衝撃的な濃密度の人間関係です。
それを受け入れ、むしろ安心できるのは、僕が清廉潔白なストレートエッジ系オヤジだからかもしれません。
あっち志向の強いレオン系ヤンチャジジイに、デュアルライフは向いていないと断言できます。

ま、下世話な話はこのくらいにしておきましょう。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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