2021.1.6
デュアルライフはヨコシマな妄想を抱く不倫オヤジの隠れみのになるか?
いつもどこかで誰かが見ている山の家暮らしを、恐怖と感じるか快適と感じるか
僕の場合、そういうヨコシマな考えは、本当に全然これっぽっちもないのですが、世の中には“デュアルライフ”と聞くと、淫びな妄想を発動させるおっさんが一定数います。
家人には「出張」とでも称して都会を離れ、コレ(小指)としっぽりしけ込むムフフな山の家計画です。
いまこれを読んでる、あなたのことですよ!
でも、はっきり言わせてもらいましょう。
それはインポッシブルミッションです。
山の家の生活は、基本的にプライバシーがかなり侵害されます。
想像に難くないと思いますが、地域住民の数が少ないので、よく言えば互助会的な自衛集団、悪く言えば強烈な隣組監視社会が形成されています。
近所の人は我が家が在宅か否かを、車の有無や窓の雨戸で常にチェックしています。
いつも親切にしてくれる隣家の奥さんは、手作りお菓子を持って予告なく我が家を訪ねてきます。
門にインターホンなどないので、庭をズイズイ横断してきて「いる?」と窓から覗き込んできます。

家の周りで人に会うと必ず挨拶し、多かれ少なかれ言葉を交わします。
ご近所の誰彼が何をした、というような話題が中心なので、怪しげな行動は絶好のネタになるでしょう。
下手な真似をすれば、一瞬で炎上間違いなしです。
田舎暮らしなんてそんなものだとご存知の方は多いかもしれませんが、都会育ちにとっては、まあまあ衝撃的な濃密度の人間関係です。
それを受け入れ、むしろ安心できるのは、僕が清廉潔白なストレートエッジ系オヤジだからかもしれません。
あっち志向の強いレオン系ヤンチャジジイに、デュアルライフは向いていないと断言できます。
ま、下世話な話はこのくらいにしておきましょう。