2019.8.20
現代日本を蝕む「潔癖症」～副業をするために税金の勉強をしてしまう病
昨今の社会に蔓延する「潔癖症」は異常極まりつつあります。
例えは枚挙に暇がないですが、先日、新作公開を控えたエヴァンゲリオンのキャラクターデザインで知られる貞本義行先生が、あいちトリエンナーレの「平和の少女像」に対して刺激的なコメントを発し話題となりました。
コメントの内容、またその言葉使いや表現などに対して一部の人から非難が起こり「エヴァを見るのはもうやめる」など、twitterでは日韓巻き込んだ炎上騒ぎとなっています。
※参考「ピエール瀧の全てを否定すべきか？～思考とはまさに立体である」
上記事にて過去にも書いたことですが、何故キャラクターデザインのコメントで作品そのものを嫌いになってしまうのか……
その潔癖性が私には理解できません。
もちろん貞本先生のコメントに対して、賛否があるのは理解できます。
怒る人もいるでしょうし、また逆に賛同する人もいるかもしれません。
そこに関しては「意見」ですから当然のこと。
しかしながらそうしたコメントがあったからといって、過去の作品全てを否定し拒絶するというのはいかがなものか？
今回は、社会に蔓延る「潔癖症」の危険性について解説します。
こうした潔癖症は社会に対して悪となるだけでなく、あなたの成功をも阻んでしまう要因となるのです。
人間関係は鏡である。だから潔癖症はあなた自身に返ってくる
「多面的思考」に関しては以前解説した通りですね。
上述のピエール瀧さんについて書いた記事を是非読んでみてください。
まず、そもそもこの物事や人物の多面性について理解がないと、社会で生きるのが息苦しくなるはずです。
手垢のついていない物など、この世にどれだけ存在するでしょうか？
どこを叩いてもホコリが出ない清廉潔白な人間や作品は、いったいこの世のどこにあるのでしょうか。
是非胸に手を当てて振り返っていただきたい。
あなたはどうでしょうか。
あなたは自分の人生において、自分の仕事において、自分の人間性について、一片たりとも汚れも傷もない美しいものであると自信を持って言えますか？
「完璧」など、人間である以上、有り得ないでしょう？
もちろん潔癖性を持って生きるのも、その人の自由です。
「一つのホコリも許さない」とする生き方も、それはそれで尊重されるべきでしょう。
しかし実はその潔癖性は「自分に返ってくる」ものなのです。
