2021.7.4
人気翻訳家が家族のアルコール依存と向き合って気づいたこと…6月の人気「よみもの連載」TOP5
前回は、進士素丸さんの「ブンゴウ泣きたい夜しかない。~文豪たちのなんだかおかしい人生劇場」がトップに輝きました。
果たして今回のランキングはどのようなラインナップとなるでしょうか!?
各連載の印象的なフレーズや読みどころもあわせてご紹介します。
(構成・文/よみタイ編集部)
【5位】【文豪とフェミニズム】わたくしは女でも男でもない、それ以前のものですからー平塚らいてう誕生物語(前編)/「ブンゴウ泣きたい夜しかない。~文豪たちのなんだかおかしい人生劇場」(進士素丸)
いつも気難しそうな顔をしていて、メガネかけてヒゲなんか生やしていて、伊豆あたりの温泉旅館の一室で吸い殻山盛りの灰皿を脇目に、難しい小説なんか書いている……。
そんなイメージを持たれがちな「文豪」の人間臭い一面に、ライターで文筆家の進士素丸さんが迫る「ブンゴウ泣きたい夜しかない。~文豪たちのなんだかおかしい人生劇場」。
大人気文豪列伝の連載第16回(6月2日配信)が第5位にランクインしました!
今回登場する文豪は、平塚らいてう。日本初の女性による女性のための雑誌『青鞜』を創刊し、女性の解放運動家として、これまた日本初の婦人運動団体である新婦人協会を設立。第二次世界大戦後は反戦と平和運動にも積極的に参加した、フェミニストの元祖ともいうべき人物です。
1908年3月21日、らいてうは、栃木県塩原温泉近くの雪深い山の中で、漱石の弟子・森田草平と心中を図ります。
当時から宗教哲学に興味を持ち、禅道場に通っていたらいてうは「死」そのものに関心があったのかもしれません。そんならいてうを他所に、森田の方はらいてうが処女であるかどうかがとっても気になるらしく、「あの女の大胆さはどうも男性と言うものをすでに知っている女性」だと言ったかと思うと「いや、処女だ。どうしても処女に相違ない」と言い出したりする情緒不安定っぷりで、らいてうを待合に誘い出し男女の関係を迫りますが、「そんな要求をわたくしになさっても無駄です。わたくしは女でも、男でもない、それ以前のものですから」とばっさりと拒絶されます。
そんな二人の心中の結末とは果たして……。
・連載本編 【文豪とフェミニズム】わたくしは女でも男でもない、それ以前のものですからー平塚らいてう誕生物語(前編)
・「ブンゴウ泣きたい夜しかない。~文豪たちのなんだかおかしい人生劇場」連載一覧