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人気翻訳家が家族のアルコール依存と向き合って気づいたこと…6月の人気「よみもの連載」TOP5

【1位】兄の部屋の焼酎4リットルパックが伝えるメッセージ―アルコールと距離を置いていたのなら/「犬と本とごはんがあれば 湖畔の読書時間」(村井理子)

『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』『エデュケーション 大学は私の人生を変えた』など、多くの翻訳を手掛け、最新刊のエッセイ『全員悪人』も話題の翻訳家・村井理子さん。
古今東西の書籍にふれた村井さんは、日々何を読み、何を思い、どう暮らしているのか……。
人気翻訳家によるエッセイ+読書案内「犬と本とごはんがあれば 湖畔の読書時間」から、連載25回「兄の部屋の焼酎4リットルパックが伝えるメッセージ―アルコールと距離を置いていたのなら」(6月14日配信)が第1位となりました。

イラスト/塩川いづみ
イラスト/塩川いづみ

冒頭で著者の村井さんが「少しヘビーな話になってしまうかもしれない」と宣言したこの回は、アルコールに依存する暮らしを続けた両親や兄への思いを綴るエピソード。

もし両親が飲酒から距離を置いていたら、もし二人がアルコールに溺れるような暮らしから抜け出すことができていたら、きっと今頃、最低でもどちらか一人は、あの港町に住んでいたのではないかと思う。そして私はあの家に通い、まったくこれだから年寄りは嫌だと愚痴を言いながら、年老いた親の相手をしていたのかもしれない。兄も、どこかでどうにかして生き延びていただろう。それほど、アルコールは私たち家族に影を落としたと思う。

SNSなどでも「心が痛くなった」「依存症は本当に怖い」など大きな反響を呼び、自身や家族がアルコールに依存した経験があるという方からのメッセージも多数寄せられました。
中には「(これを読んで)アルコールを辞めて正解だと思えた」といった声もありました。

「この世には、酒と上手に付き合える人と、そうでない人がいる。私の家族は、私を含め明らかに後者だった」と、村井さんは語っています。

・連載本編 兄の部屋の焼酎4リットルパックが伝えるメッセージ―アルコールと距離を置いていたのなら
・「犬と本とごはんがあれば 湖畔の読書時間」連載一覧

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以上、6月の月間人気よみもの連載、ベスト5でした。
7月のランキングもどうぞお楽しみに!

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