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【2位】スパゲッティがパスタと呼ばれ始めた日/異国の味(稲田俊輔)

南インド料理など食の新しい潮流を生み出し続ける料理人で飲食店プロデューサーの稲田俊輔さんによるエッセイ連載「異国の味」。
「現地風の店」が出店すると、なぜこれほど日本人は喜ぶのか。
日本人が「異国の味」に求めているものはなんなのか。
博覧強記の料理人・稲田さんが、日本人の「舌」を形成する食文化に迫る連載です。

イラスト/森優
イラスト/森優

これまで中国(華)料理、ドイツ料理、タイ料理、フランス料理、ロシア料理を取り上げ、回を重ねるごとに反響が増している本連載。

前回から、日本の外食文化の絶対王者「イタリアン」を全5回にわたり論じていきます。

「スパゲッティがパスタと呼ばれ始めた日」(4月28日配信)は、イタリア料理編の2回目。

日本は90年ごろを境に、ナポリタンの時代からパスタの時代に移り変わった、というのが、割と一般的な歴史認識なのではないでしょうか。しかし個人的にはこのナポリタン時代とパスタ時代の間に、もうひとつの時代が挟まっていたと考えています。世の中にそのジャンルを指し示す明確な言葉は無いので、僕は勝手にそれを「ハザマの時代」、そしてそこで提供されていたようなスパゲッティを「ハザマのスパゲッティ」と呼んでいます。

と著者。
そして、現代主流のスタイルのイタリア料理店にも、「ハザマの時代」の文化は強く残っていて……。

例えば、「右手でフォーク、左手でスプーンの『二刀流』」でパスタを食べる方法は、“ハザマの呪縛”の一つであると著者は指摘します。

日本の中で、いかにして本場”風”のイタリアン文化が醸成されていったのか……。
残り3回のイタリア料理編を、引き続きお楽しみに!

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