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どのように人間は〈戦争〉をする生き物になったのか──戦争の進化心理学

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注1: 子供の犠牲500人=極超音速ミサイルで8歳男児死亡―ウクライナ 時事通信ニュース 2023-08-13

注2:井原泰雄. (2021). 『進化でわかる人間行動の事典』 小田亮, 橋彌和秀, 大坪庸介, 平石界 編 朝倉書店, 東京, 2021 年, p.5.

注3:動物の世界にも「児童虐待」が存在する?! 子殺しの進化心理学 「実子殺しと親の投資理論」の項を参照

注4:Whitmeyer, J. M. (1997). Endogamy as a basis for ethnic behavior. Sociological Theory, 15(2), 162-178.

注5:内集団バイアスとは、自分が属する集団(内集団)のメンバーを他の集団(外集団)のメンバーよりも優れた性質を持っていると考え、優遇する傾向のこと。内集団びいきとも言う。

注6:Kurzban, R., Tooby, J., & Cosmides, L. (2001). Can race be erased? Coalitional computation and social categorization. Proceedings of the National Academy of Sciences, 98(26), 15387-15392.

注7:Melis, A. P., & Warneken, F. (2016). The psychology of cooperation: Insights from chimpanzees and children. Evolutionary Anthropology: Issues, News, and Reviews, 25(6), 297-305.

注8:Sober, E., & Wilson, D. S. (1998). Unto others: The evolution and psychology of unselfish behavior (No. 218). Harvard university press.

注9:ヒトの利他性の進化に関しては、マルチレベル選択説以外にもさまざまな説が提唱されている。詳細については以下を参照。飯田高. (2016). 社会規範と利他性―その発現形態について. 社会科学研究, 67(2), 23-48.

注10:Bowles, S., & Gintis, H. (2011). A cooperative species: Human reciprocity and its evolution. In A Cooperative Species. Princeton University Press.

注11:ギンタスとボウルズはこうした現象を「制度と利他性の共進化」と呼んでいます。

注12:Marean, C. W. (2015). The most invasive species of all. Scientific American, 313(2), 32-39.

注13:Navarrete, C. D., Fessler, D. M., Fleischman, D. S., & Geyer, J. (2009). Race bias tracks conception risk across the menstrual cycle. Psychological Science, 20(6), 661-665.

注14:差別心や嫌悪感を生み出す〈行動免疫システム〉とは何か──生物学の知見で「差別」に対抗する 

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小松正

こまつ・ただし
1967年北海道生まれ。北海道大学大学院農学研究科農業生物学専攻博士後期課程修了。博士(農学)。日本学術振興会特別研究員、言語交流研究所主任研究員を経て、2004 年に小松研究事務所を開設。大学や企業等と個人契約を結んで研究に従事する独立系研究者(個人事業主) として活動。専門は生態学、進化生物学、データサイエンス。
著書に『いじめは生存戦略だった!? ~進化生物学で読み解く生き物たちの不可解な行動の原理』『情報社会のソーシャルデザイン 情報社会学概論II』『社会はヒトの感情で進化する』などがある。

Twitter @Tadashi_Komatsu

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