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小池克臣「No Meat,No Life.を生きる男の肉だらけの日々 肉バカ日誌」

最高和牛×極上ダレの破壊力がすさまじい! 知らなければ後悔する川崎の名店

霜降りのカルビとは対照的に「ロース(上)」はザ・赤身。

全くサシを含まないロースは、火を入れ過ぎるとパサパサになってしまうため、焼き過ぎ注意だ。
最近あまり食べないメニューだからこそ、どこか懐かしい味わいを感じさせてくれる。

どこかノスタルジックなザ・赤身
どこかノスタルジックなザ・赤身

カルビ系と同様に、絶対にオーダーしなくてはならないのが「ハラミ(特上)」。
最近は特に仕入れるのが難しくなってきている黒毛和牛のハラミを贅沢に食べさせてくれる。
ハラミらしい野趣あふれる食感を残す適度な厚みで、噛むごとに旨味のはっきりした肉汁を教えてくれる。

この肉汁とタレの相性も天才的で、運命の糸で結ばれているとしか思えないレベルだ。
しかも値段は1人前1200円(2019年11月現在)。
あり得ない、という言葉以外見つからない。

ハラミらしい野性味あふれる味わいだ
ハラミらしい野性味あふれる味わいだ

ちなみに好楽園には牛タンがなく、豚タンのみ。
肉バカ的には、子供の頃からよく食べていた豚タンは今でも大好きで、メニューにあればついついオーダーしてしまう。

オススメのホルモンとしては「ミノ(上)」もある。
分厚いミノには食べやすく隠し包丁が入っていて、ザクザクとしたミノ特有の食感を楽しめる。

ミノ独特のザクザクとした味わい
ミノ独特のザクザクとした味わい

好楽園の焼肉を満喫するのに、最高の和牛、破壊力抜群なタレ、そしてライスの3種の神器があるが、上級者はこれにもう1品加えて完成させる。

それが実はミソ汁なのだ。
ワカメとネギがたっぷり入ったミソ汁。
どこにでもありそうなミソ汁なのだが、何故かすごく美味しい。
3種の神器に加えると、2割増しで焼肉が美味しく感じる。

もちろん、カルビスープ、卵スープ、ワカメスープといった定番のスープのメニューに載っているのだが、わざわざ「川崎の金竜山」まで足をのばすのであれば、ミソ汁をお供に焼肉を楽しんでほしい。

好楽園で一度でも焼肉を食べてしまったら、この喜びを人に教えたくなってしまう。
そんな隠れた名店を目的地として、ぜひ南武線に乗り込んでほしい。

ちなみに、好楽園の営業時間は食べログ上も、店内の張り紙上も21時30分なのだが、お店のおばちゃんには「21時で閉店だから早く食べて」と声をかけられる。
1枚ずつ焼いていると、もっといっぺんに焼くように指示も受ける。
だが、こんなやり取りも楽しめてしまうのが、最高の証でもある。

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小池克臣

こいけ・かつおみ●1976年、神奈川県横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。焼肉を中心にステーキやすき焼きといった牛肉料理全般を愛し、さらには和牛そのものの生産過程、加工、熟成まで踏み込んだ研究を続ける肉の求道者。著書に『No Meat,No Life.を実践する男が語る和牛の至福 肉バカ。』がある。
公式ブログ「No Meat, No Life.」→ http://d.hatena.ne.jp/BMS12/

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