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食べログ全国No.1に輝く焼肉店「金竜山」の真髄を教えよう

頂上を目の前にして、いつもはここでもう一度小休止。

雪山の洗礼と言える柔らかな食感が続いた後で、ここでは噛み締める程に旨味が吹き出し、野性味あふれる食感が強いハラミがオススメ。

野趣あふれる味わいのハラミもまた必食
野趣あふれる味わいのハラミもまた必食

いよいよ雪山の頂で待っているのが、特上ロースだ。

特上ロースに使われているのは、肩寄りのロース芯。
特上カルビで使われたサーロインの芯から続く部位だが、判は遥かに小さく、サシも細かい。
旨味もより凝縮した感じで、食感と旨味のバランスが芸術的。

この特上ロースを食べるために、霜降りという吹雪の中を登ってきたのだ。

雪山の頂上に燦然と君臨する特上ロース
雪山の頂上に燦然と君臨する特上ロース

頂上まで登ったら、あとは下山が待っている。

ここでは奮発してヒレやシャトーブリアンを頼むのもあり。
肉バカは、ヒレやシャトーブリアンではなく、レバや味噌ダレのタンを楽しむことが多い。

もちろん他にも美味しいメニューはある。
前半に炙りシンシンなどを食べるのも人気だ。

金竜山の営業時間は、18時からと20時からの2部制。

土日は16時からが加わり3部制だが、テーブルが4つしかないことを考えると予約は、限りなく狭き門だ。

現在は常連さんだけでもパンパンで、一般の予約をほぼ受け付けることができず、キャンセル待ちは600組を超えているらしい。

もし金竜山に行ったことがなく、どうしても行ってみたい人がいるなら、まずは金竜山に通う常連さんを見つけるのが近道といえる。

だが、これだけは言っておきたい。

どんなに待ってでも、行く価値がある雪山が待っている。

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小池克臣

こいけ・かつおみ●1976年、神奈川県横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。焼肉を中心にステーキやすき焼きといった牛肉料理全般を愛し、さらには和牛そのものの生産過程、加工、熟成まで踏み込んだ研究を続ける肉の求道者。著書に『No Meat,No Life.を実践する男が語る和牛の至福 肉バカ。』がある。
公式ブログ「No Meat, No Life.」→ http://d.hatena.ne.jp/BMS12/

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