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小池克臣「No Meat,No Life.を生きる男の肉だらけの日々 肉バカ日誌」
年間200食もの牛肉を食べるという、名実ともに肉バカ、小池克臣が日々蓄えてきた肉への愛、知識、体験……そのすべてを注ぎ込む究極の肉コラムがここに。肉好きはもちろん、そうでなくても知っておくべき肉のあれこれが満載!

本当に美味しい焼肉屋にたどり着くための肉バカ的「食べログ」の使い方

今さらだが、肉バカは飲食とは一切関係ないごく普通のサラリーマンだ。

唯一違うと言えば、異常に牛肉が好きなことだけ。
普通の人が想像する「異常」というレベルを遥かに超える程に牛肉が好きだ。

そんな肉バカは、毎日千葉からの都内の職場まで片道1時間ちょっとかけて通勤している。
往復で2時間以上という通勤時間を有効活用しないわけがなく、日々余念がないのがまだ見ぬ至高の焼肉屋の探索である。

焼肉屋の探索方法は、これまでにさまざまな変革を経てきた。
まずは、この変革の歴史を知ってもらいたい。

20年以上前はテレビや雑誌の情報が主流で、本屋に行くと自然と「肉」や「牛」という言葉を探していた気がする。

焼肉をテーマにした雑誌を新しく購入すると、美しくサシの入ったお肉の写真が載ったページを湿るまで握りしめて眺め、そして実際に食べに行くのだ。

そこからインターネットの普及とともに参考にしたのが【アスクユー】や【livedoorグルメ】といった口コミグルメサイト。
アスクユーは1996年にスタートしたようだが、肉バカが参考にし出したのは、ある程度情報が溜まった3年後くらい。
アスクユーは写真がなく口コミだけだったので、とにかく点数の高い順に口コミを読み漁っていた。

当時は肉バカの黎明期であり、まだまだ経験値も低く、貪欲に未訪門の焼肉屋に挑んでは、心が折れることもしばしばだった。

そして事件は起きた。

2004年12月29日に焼肉サイトである【yakiniquest(ヤキニクエスト)】がスタートしたのだ。

焼肉をこよなく愛する男女5名(当初は6名だった)がヤキニクエストの紹介する焼肉屋、日々の活動など、サイトを読むほどに伝わる常人とは異なる焼肉愛にすっかりファンとなり、毎朝オフィスに到着して最初にすることは、このサイトが更新されていないかのチェックであり、ヤキニクエストで紹介された焼肉屋をひたすらめぐり回った。

ちなみにヤキニクエストのメンバーは、「焼肉=YAKINIKU」を世界の言葉にしたい、という熱すぎる想いを抱いてシンガポールで焼肉屋を開業したため、サイトは現在更新されていない。

今でもヤキニクエストのメンバーとは交流があるが、肉バカが最もリスペクトしている素晴らしい焼肉好きたちだ。

ヤキニクエストから遅れること数か月、【食べログ】がサービスを開始した。

料理やお店の概観などの写真が掲載できるなど、今までのグルメサイトから格段に機能が充実した食べログは、口コミグルメサイトとしては後発ながら、ご存じの通り世間一般で爆発的に影響力のあるサイトへと成長した。

ジャンル別のランキングの上位から、写真や口コミにくまなく目を通し、気になるお店はすぐに行ってみたものだ。

そしてここ数年、焼肉屋の探索ツールとして新たに加わったのが【Instagram(インスタグラム)】。

お店の宣伝ではなく、実際にお客として食べた写真が数多くあげられていて、#(ハッシュタグ)を駆使して、さまざまなキーワードでも焼肉を探すことが出来る。

ここまで焼肉屋の探索方法の変革を振り返ってみたが、2019年5月現在、肉バカが絶対的に頼っているツールは【食べログ】と【Instagram】の併用だ。

この2つを駆使することで、充実した焼肉ライフを送っている。

では、具体的にどう使うのか。
影響力のあるサイトがゆえに、アンチ食べログ派が存在することは理解している。
彼らの言い分もわかる。

だが、肉バカからすれば、どんなモノでも絶対的なモノはなく、食べログも例外ではない。
そして、そのことさえ理解していれば、焼肉屋の探索で食べログ以上に有用なモノはないと断言できる。

いや、この肉バカ日誌を読み続けることも、それに匹敵するであろうが。

今回はまず、肉バカ流の食べログの使い方を伝授したい。

最も多くの人が活用しているのは、ランキング機能だろう。
ジャンルや地域ごとに人気のバロメーターであるランキングがわかり、お店選びの目安になる。

だが、当たり前のこととして、このランキングは自分ではない方々が付けた点数によるランキングである。
自分と味覚や好みが似た方という保証はない。

経験から、日本料理や鮨など高級なジャンルについては、口コミや点数を投稿するレビュアーは、ある程度経験値の高い方が多いように感じる。

一方、焼肉はどうか。

焼肉は老若男女、幅広い年代が楽しめるジャンルであり、レビュアーも同様。
さまざまな味覚や好みの方が思い思いの口コミや点数を投稿している。

もちろん、食べログでもアルゴリズムを工夫することで、より信頼度の高いランキングになるようにしているが、現時点ではそれで全てが解決できているわけではないだろう。
かなり上位にランクしている焼肉屋でも、そこまで評価されるところだろうか、と首を傾げるお店もある。

ただ、これも肉バカの好みなので、ランキングと自分の好みには差があるのが当たり前だと思わなくてはいけない。

焼肉に対する自分の軸や好みといったモノがまだ確立していないと感じる場合は、ランキングの上位から順に食べに行くことで、軸がしっかりと醸成されるのではないだろうか。

ランキング以外の活用法として有効と言われているのが、信頼できるレビュアーを見つけ、その口コミや点数を頼りにするという方法だ。

信頼できるレビュアーを何人か見つけることが出来れば、その方々をフォローしているだけで、有用な情報がどんどんたまってくる。
レビュアーによって得意ジャンルや不得意ジャンルもあるようなので、その辺りもチェックするのを忘れてはいけない。

ちなみに肉バカも、食べログの「グルメ著名人」という枠で焼肉やステーキといった牛肉料理のみにレビューをあげている。

肉バカのレビューは口コミだけで点数は付けていないが、食べたお店の全てではなく、オススメ出来るお店だけをあげているので、ぜひ参考にしてもらいたい。

最後に肉バカが最近労力を注いでいる食べログの使い方を紹介しよう。

月に1度程度行っているのが新規オープンのチェック

食べログは、点数順だけでなく、オープン日順に並べることも出来るので、どんなお店が新しくオープンしたのか全て頭に入れていくのだ。
しかしながら、新規オープンで目につくのは流行系のお店や今あるお店の支店が多く、心ときめくようなお店にはなかなか出会えない。

次の行うのが、古くから営業しているがその存在を知らなかったお店のチェック

これには労力が必要で、東京全体で見ると軒数が多すぎて心が折れるので、江東区や足立区といった具合に区ごとの焼肉屋を抽出し、ランキング順で並べる。

そして、これを全軒見るのだ。
見ると言っても、参考にするのは写真。

ポイントは昭和の雰囲気が漂い、タンやハラミが美味しそうなお店。

これをひたすら繰り返す。

馴れれば、そのスピードはどんどん上がる。

気になるお店があると全ての写真を見るが、写真が少ない時に活躍するのがインスタグラム。
食べログのレビュアーよりも敷居が低いインスタグラムで検索すると、写真がいっぱい出てくる。

これはとにかく便利だ。
下の方に行くと、口コミも写真の投稿もないお店がいくつかあるが、こういったお店ばかりを回るのも面白いかもしれない。

ただ、今はそんな余力はないが。

結論として、最後は焼肉屋ローラー作戦が必要なことがあり、その際に食べログ以上に網羅的で優良な情報源はない。

自分の好みや経験値に応じて、この素晴らしいサイトを使いこなせば、焼肉ライフはより充実するだろう。
逆に、決してサイトに踊らされてはいけない。

美味しいか美味しくないかを決めるのも、その情報が正しいか正しくないかを判断するのも、結局は自分自身なのだから。

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小池克臣

こいけ・かつおみ●1976年、神奈川県横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。焼肉を中心にステーキやすき焼きといった牛肉料理全般を愛し、さらには和牛そのものの生産過程、加工、熟成まで踏み込んだ研究を続ける肉の求道者。著書に『No Meat,No Life.を実践する男が語る和牛の至福 肉バカ。』がある。
公式ブログ「No Meat, No Life.」→ http://d.hatena.ne.jp/BMS12/

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