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「どの焼肉屋に良い肉を卸しているのか?」肉屋に教えてもらった美味しい焼肉屋(その1)

年間200食もの牛肉を食べるという、名実ともに肉バカ、小池克臣が日々蓄えてきた肉への愛、知識、体験……そのすべてを注ぎ込む究極の肉コラムがここに。肉好きはもちろん、そうでなくても知っておくべき肉のあれこれが満載!

以前、本連載にて「食べログを駆使して美味しい焼肉屋を見つけ出す方法」と「インスタを駆使して美味しい焼肉屋を見つけ出す方法」について紹介した。

これらはひたすら自分の目と指を酷使し、膨大な時間とギガを使うという、ある意味正攻法な攻略法と言える。

だが、今回は違う。

「それはズルい!」と言われるかもしれないが、肉バカだって汗と涙で構築したネットワークを使っているのだ。
決して人から後ろ指刺されるものではない。
その方法とは至ってシンプル。

肉のことは肉屋に、というセオリー

焼肉屋に卸している肉屋に聞くのだ。
ここで重要なのは、極上の素材を扱っている肉屋と繋がらなくてはいけないということ。
この方法は以前からかなり活用していて、色々な焼肉屋を開拓することが出来た。
だが、それはカルビやロースといった精肉をメインに扱う肉屋ばかりで、タンやハラミ、ホルモンといった内臓をメインに扱う内臓卸の肉屋まではなかなかネットワークを広げることが出来ていなかった。

それが念願叶い、遂に内臓卸の肉屋との話をさせてもらえるようになったのだ。
しかも、ホルモンが旨くて通っている焼肉屋が仕入れている内臓卸だ。
その人と会って焼肉を食べながら話していると、肉の話題は尽きることがない。

その貴重な会話の中で教えてもらった焼肉屋の1つを今回紹介したい。

その焼肉屋の名前は……【焼肉 あかぎ】

今まで名前も聞いたことがなかった。

当然のことながら、食べログローラー作戦でトップページを見たこともある焼肉屋だが、その時は肉バカのアンテナに引っかからなかった。

それは何故か!?
まず、写真を見ると店内が新しく、とてもキレイだった。
食べログローラー作戦では、食べログのランキングに埋もれながら、地元の方に愛され、昔から営業を続けることでのみ仕入れることが出来る極上のタンとハラミなどのホルモンをターゲットにしている。

つまり、店内が新しいお店はその時点で却下されてしまう。

また、食べログのトップページにはコースメニューが載っている。
創作肉料理系の焼肉屋であれば良いが、タンやハラミをターゲットにしている場合、肉バカの経験則ではコース焼肉は当たりが少ない。
さらに付け加えるとすれば、ここには飲み放題コースまである。
通常は、完全に近づかないパターンだ。

焼肉 あかぎ」があるのは茅場町。
駅から徒歩2分ほどで、立地は申し分ない。
創業は2010年1月で、もうすぐ10周年だ。
ただし、1年ほど前に移転をしている。
これが店内がキレイな理由だった。

メニュー表を開くとそこには豊富なメニューが並ぶ。
一般的な焼肉屋ではまず見かけないのがアキレス刺し。
ぷるんぷるんのコラーゲンの塊で、やみつきになる食感と味わい。
美肌を求める女子には、ぜひともオーダーしてもらいたい。

ぷるんぷるんの味わい、貴重なアキレス刺し
ぷるんぷるんの味わい、貴重なアキレス刺し
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小池克臣

こいけ・かつおみ●1976年、神奈川県横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。焼肉を中心にステーキやすき焼きといった牛肉料理全般を愛し、さらには和牛そのものの生産過程、加工、熟成まで踏み込んだ研究を続ける肉の求道者。著書に『No Meat,No Life.を実践する男が語る和牛の至福 肉バカ。』がある。
公式ブログ「No Meat, No Life.」→ http://d.hatena.ne.jp/BMS12/

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