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小池克臣「No Meat,No Life.を生きる男の肉だらけの日々 肉バカ日誌」

「どの焼肉屋に良い肉を卸しているのか?」肉屋に教えてもらった美味しい焼肉屋(その1)

タンは生の黒タン、つまり黒毛和牛のタンだ。
その姿を見れば、それが一級品の黒タンであることは一目瞭然。
片面を香ばしく、もう片面は軽めに火を入れればサクサクとジューシーが共存した最高の食感に、タン特有のほのかな甘みが口に広がる。
値段も決して高くない。
いや、むしろ質と量を考えれば、恐ろしく安い。

タンが美味しい場合、ハラミも美味しい確率は高い。
そして、姿を現したハラミは想像通りどころか、想像を超えて素晴らしい。
太い肉繊維は野性味溢れる食感を残し、旨味をたっぷりと含んだ肉汁にはしつこさもない。

あまりの美味しさであるから、厚切りを塩、薄切りをタレ、という禁断のダブルオーダーを実行してほしい。

ハラミはタレ、塩の両方をぜひ
ハラミはタレ、塩の両方をぜひ

あかぎの凄いところは、ホルモンだけに特化しているわけではなく、正肉にもこだわっているところだろう。

特定の産地で縛っているわけではなく、その時々で良質な雌牛のみを厳選している。
そのこだわりが手っ取り早く分かるのが並のロース。
このロースは前回のコラムでも紹介しているが、しっとりとした柔らかさと、タレに負けない肉そのものの旨味が強い。
しかも値段はご奉仕価格といえる安さ。
この並ロースでテンションが上がったら、カルビや希少部位など、他の正肉を存分に楽しむことをオススメしたい。

テンションあがること、間違いなしの並ロース
テンションあがること、間違いなしの並ロース

正肉をたらふく食べたら、最後はタレのホルモンで〆たい。

ホルモン類はタンやハラミと同じ流通経路のため、あかぎのホルモンは何を食べても美味しい。
特にオススメなのがシマチョウ。
巷では臭みのあるシマチョウに出会うことが多々あるが、あかぎのそれは別物。
磨き抜かれたかのように艶やかに輝き、火を入れることで脂面がじっとりと透明感を帯びてくる。
皮面の歯切れも抜群で、ホルモンが苦手な人でも食べやすいこと、請け合い。

磨きぬかれたかのように輝くシマチョウ
磨きぬかれたかのように輝くシマチョウ

店内は近くのサラリーマンで常に賑わっているが、マニア系肉好きはまだ少ないので、前もって電話すれば予約はまだ容易だろう。

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小池克臣

こいけ・かつおみ●1976年、神奈川県横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。焼肉を中心にステーキやすき焼きといった牛肉料理全般を愛し、さらには和牛そのものの生産過程、加工、熟成まで踏み込んだ研究を続ける肉の求道者。著書に『No Meat,No Life.を実践する男が語る和牛の至福 肉バカ。』がある。
公式ブログ「No Meat, No Life.」→ http://d.hatena.ne.jp/BMS12/

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