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三宅亮輔 地元・京都への想いを受け継いでいくために 【実録・メンズノンノモデル 第10回 後編】

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味だけではなく、商売人としての精神も受け継いでいく

常に頭の片隅にあるのは、4代目として店を守っていくための心構え。伝統を重んじつつ、将来に向けて少しずつ新しい展開を考えているそうだ。

三宅  約100年、この場所で続いてきた店を終わらせるわけにはいかない。だから自分の代でどう発展させていくかをいつも考えていますが、味そのものや作り方を変えるつもりはありません。なぜなら今の味がベストだと思っていますし、効率をとって味が落ちてしまったら、元も子もありませんから。ある程度時代に合わせた変化は必要ですけど、根本はそのままで、例えば卸しを少しずつ増やしていくとか、どこかと協業して面白い商品を開発するなど、自分にできることを考えていきたいですね。父がよく言っているのが、「むこうに儲けてもらってなんぼ(自分だけが利益を独占するのではなく、まず相手(取引先、顧客など)に儲けてもらうことで、結果自分にも大きな利益が還ってくるという、近江商人の「三方よし」に基づく考え方)」。味だけではなくて、その商売人としての精神もしっかり受け継いでいきたいです。

家業と本気で向き合っている日々によって、もしかしたら、いつか「漬物店の店主」役を演じることだってあるかもしれない。

三宅  50歳くらいになって、もうちょっとおじさんらしくなって味が出てきたら、それも面白いですね(笑)。まあ、普段漬物をつけながら演技にどうこう、みたいなことはあまり考えていませんが、少なくともここで仕事をしながら人間として成長できれば、もしかしたら俳優業でも新しい発見があるかもしれません。

店を手伝い始めてから、毎日作務衣の下に合わせているというデニム。新品だったものが、いい具合に色落ちやアタリが出ている
店を手伝い始めてから、毎日作務衣の下に合わせているというデニム。新品だったものが、いい具合に色落ちやアタリが出ている

最後になったが、実は彼の仕事場での装いには、メンズノンノモデル時代に屈指の古着、ヴィンテージ好きと評判だった彼らしいセンスがさりげなく表れている。

三宅  もちろん変わらず服は大好きです。作務衣の紺色も自分なりのこだわりですし、作業中のバンダナやキャップも常にお気に入りのものを選んでいます。今日のジーパンも、新品から毎日こっちの仕事で穿き続けていい風合いになってきました。そうやって仕事中のスタイルも自分なりに楽しんでいるんですよ。

PROFILE
1995年生まれ、京都府出身。2015年、20歳の時に第30回メンズノンノモデルオーディションに応募し、宮沢氷魚らとともに専属モデルに選出。以来、2020年6月号で卒業するまで約5年にわたって誌面で活躍。人気ブランドの特集ページなどにも数多く起用された。メンズノンノモデル卒業後はモデル・俳優として数々のドラマや映画にも出演。現在は実家である老舗漬物店「京つけもの新町三宅」の4代目として家業にも従事しながら、モデル・俳優としてさらなる飛躍を目指している。今年5月30日、モデル、ブランドディレクター、DJなどで活躍中の双子ユニットAMIAYAのAYAさんとの結婚を発表。最新の出演映画『真昼の蜘蛛隠れ』が今冬に公開予定。

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次回、連載第11回は10/10(土)公開予定です

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徳原海

大阪府出身。メンズノンノ編集部でのアルバイト勤務を経て2006年からフリーランスの編集者として活動。メンズノンノ、UOMOなどの雑誌をはじめ、現在は様々なファッションブランドやスポーツブランドの広告ビジュアル制作なども手がける。著書に「パラアスリート谷真海 切り拓くチカラ」(集英社)、写真と文で綴った欧州フットボール紀行「the Other Side」(ブートレグ出版)など。

Instagram :@kai.tokuhara

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