自分と他人は違う、価値観の押し付け合いは無意味な争いを生む

物事にはポジティブな面とネガティブな面があります。

人当たりの良い優しい人を見て「なんて優しい人なのだろう」とポジティブに捉える人もいれば、「いや、きっと裏があるに違いない」とネガティブに捉える人もいます。

月に100万円稼いでも「こんな大金が手元にあるなんて有り難い」とポジティブに捉える人もいれば「きっと羽振りのいいのは今月だけで来月はまた収入が途絶えるに違いない」とネガティブに捉える人もいます。

幸せとは実に「認識」である、と私は考えています。

同じものでも同じ現象でも、人によって真逆の捉え方をします。他人が幸せに感じることでも自分にとっては不幸だったり、また自分にとって幸せでも他人にとっては不幸だったりするわけです。

これを以て、まず「争うことがいかに無益であるか」知ってください。
自分の価値観を他人に押し付ける愚かさを理解してください。

自分にとっては幸せだけど、他人にとっては不幸せ。
価値観も捉え方も人それぞれだからこそ、喧嘩や争いは無意味です。人類皆一つの価値観を押し付けようとすれば、戦争は止むことがなくいじめや自殺は増え続けるでしょう。我々日本人からすると中東をはじめとする宗教観の違いによる紛争を不思議に感じるでしょうが、価値観の押し付け合いがどのような結果を生むか理解できるはずです。

まず、何よりあなたはどうしたいのか

他人と自分の価値観は違うからこそ、他人のことを羨む必要などありません。

お金持ちで裕福に見えるあの人も陰では様々な悩みを持ち、不幸な一面も持っているのです。
「俺ばっかりうまくいかずに」「俺も就職したい」「俺ばっかり病気になって」と他人との比較でわざわざ不幸を作り出す必要はありません。

人は皆それぞれで違う悩み苦しみを抱えています。
表面上しか見えていない誰かとの比較で、自分を不幸に落とすのはいかにも意味のないことです。

あなたはあなたの幸せを探すべきです。

お金が欲しいか欲しくないか
結婚したいかしたくないか
日本に住みたいか住みたくないか
進学したいかしたくないか
就職したいかしたくないか

あらゆることをあなたが決めていい。
他人がさもそれを幸せそうに見せていたとしても、あなたがそれで幸せになれるかどうかとは全く関係がありません。「結婚しなければ幸せになれない」と言う人がいたとしても、それはその人の価値観です。あなたの価値観において必要としていないのならそれでいい。

他人との比較から心を自由にしてあげてください。

あなたは「パフェが好きか、ホットケーキが好きか」で言い争いをしますか？
「ワインが好きか、日本酒が好きか」で喧嘩になりますか？

幸せは味覚と同じです。
「どれが幸せか」はあなたが決めること。「結婚するか、結婚しないか」は「パフェが好きか、ホットケーキが好きか」と全く同じ次元の話。結婚をして幸せになる人もいれば不幸になる人もいます。

他人との比較や常識で考えるのではなく「あなたがどうしたいか」を優先してください。