2026.6.19
BIGBANGのG-DRAGONが先駆者⁉ K-POPアイコンとハイブランドの蜜月の歴史【韓国トレンドの裏事情vol.1 前編】
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“空港ファッション”は芸能人マーケティングの定番
CHANELのツイードジャケットをデニムやレザーパンツに合わせるG-DRAGONのコーディネートは、BIGBANGの女性ファンはもちろん、男性からも多くの支持を集めました。
2017年に入ると、CHANELはG-DRAGONとアイコンバッグ「ガブリエル ドゥ シャネル」のスペシャルムービーを公開します。G-DRAGONは大胆なペイントでカスタムした「ホーボー バッグ」や「ガール シャネル」を持って空港に現れるようになり、これらのアイテムを一気に流行らせました。
韓国では昔から、この“空港ファッション”が注目されてきました。スポーツ新聞のパパラッチ的なカメラマンが海外に行く芸能人のファッションを空港で撮ると、すぐにコピー商品が出回ってバカ売れするという時代があったのです。
空港ファッションが話題になることがわかり、しだいにスポンサーがつくようになりました。アイドルや俳優はあらかじめバンの中で服を着替えてから報道陣の前に登場して、空港の中に入ったらラウンジでまた着替える。僕もこのお仕事を何度もしたことがありますが、車内で立って着替えられるようにベンツのスプリンターみたいな室内高の高いバンを用意します。
逆に、韓国に入国するときのファッションも重要です。飛行機を降りたらどこかでブランドの服に着替えて、バッグを持って外に出る。アイドルは海外ツアーなどで空港を訪れることも多いため、出国日や入国日などの情報をあえてマスコミに流して、ファッションアイテムを撮らせるというマーケティング手法が広がっていったのです。
ファッション分野に目覚めたYGエンターテインメント
CHANELによるG-DRAGONの抜擢をきっかけに、YGエンターテインメントと海外ファッションブランドとのコラボが盛んになっていったのでしょう。2NE1もファッションアイコンとして注目される存在でしたし、2016年にデビューしたBLACKPINK(現在、個人活動としてはそれぞれ別の事務所に所属)は現在ジェニがCHANEL、ジスがCARTIERとDIOR、ロゼはSAINT LAURENT、リサはLOUIS VUITTONなど、メンバーそれぞれが異なるブランドのグローバルアンバサダーをいくつも務めています。
2014年には、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトンがYGエンターテインメントに6000万ドルもの出資をしたことも話題になりました。
かつてはハイブランドのモデルといえば俳優がメインでしたが、「アイドルのほうがパワーがあるかも?」という雰囲気に変わっていったのです。
ブランド側としても、K-POPスターの起用が確実に売上につながることを知ってしまった以上、もういわゆる“ファッションモデル”をメインに起用する方針には戻れないでしょうね。やはりK-POPアイドルのファンは、自分の推しが身につけているアイテムを買う傾向が強いですから。モデルや俳優ではアイドルほどの売上は出せません。
もちろん、ブランドの品格を出すためにトップモデルや俳優を使う必要はありますが、売上を上げるには両路線で行くしかない。
ブランドの寿命を延ばすという意味でも、新世代を引き入れるのはとても重要なことです。アイドルグループはファンとネット上でコミュニケーションするシステムが整っているし、InstagramなどのSNSも若いスターのほうがアクティブです。
後編(6月20日12時半公開予定)に続く
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