2022.12.7
彼女が僕としたセックスと動画の中のセックスは完全に同じだった──ゴールデン街で店番をする風俗嬢から突然のDM
本記事は連載の中でも特に読まれた、SNSのメッセージをきっかけにゴールデン街で会った風俗嬢とのエピソードです。
風俗嬢からの突然のメッセージ
「初めまして。突然の連絡すいません。このアカウントは、最近あなたがフォローバックした風俗嬢の日常用のアカウントです。ゴールデン街で飲んでいるというツイートを見かけて、連絡してしまいました。私もゴールデン街でよく飲んでいます。というか、実は金曜日だけ店番もやってるんですけど、よかったら飲みませんか? 返信はいただけないと思うのですが、どうしても気になってしまいまして」
Twitterで知らないアカウントからDMが届いた。最近フォローバックした風俗嬢のアカウントはどれだろう、と思って自分のフォロー欄を上から確認すると、最近フォローバックした30ほどのアカウントのほとんどが風俗嬢だった。
7年前に学園系のお店で出会ったデリヘル嬢と、久しぶりに人妻系のお店で再会した。7年の間に僕は7つ年を取り、彼女は4つだけ年をとっていた。
数日前、そんなツイートをしていた。7年前に学園系の店で指名したことのあるデリヘル嬢が人妻系の店に移籍していたので遊びにいったら、7年経過しているのに風俗店のホームページ上の年齢が4つしか取っていなかった、という話なのだが、ツイートの文章が村上春樹っぽい、星新一っぽい、これは特殊相対性理論だ、などというコメントがついて、リツイート数が1万を超えた。デリヘルに関する内容だったから性風俗店の関係者の間でもツイートが拡がり、風俗嬢からフォローがたくさん来てその全てにフォローバックしたところだった。だから「最近あなたがフォローバックした風俗嬢」と言われても、どの風俗嬢のアカウントか見当がつかなかった。
DMを送ってきた人はどんな人なのだろうと思い、その日常用のアカウントのツイートを遡ってみると、写真映えなんて全く意識していない、無機質に真上からラーメンを撮った写真ばかりが並んでいた。その写真からは性別を想像することすらできなかった。もしかしたら男性からのいたずらのDMかもしれないと思い、一番古い4年前のツイートまで遡ってみたけれど、どんな人かの手がかりは一切見つからず、無機質に真上から撮られたラーメンの写真ばかりがひたすら並んでいるだけだった。どんな人かわからないことに少しの不安はあったけれど、DMの返信をして、ゴールデン街で飲む約束をした。
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