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ニベアのリップクリームよりカバヤのお菓子が好き。そんなおじさんがリップケアに目覚めたら?

 さて、ようやく手に入れた憧れのリップクリームだが、一日に塗る回数は三~五回程度が適切らしい。危ない危ない、おもちゃを買ってもらった子供のように何度も塗りたくってしまうところだった。
 そして何より重要なのが、お風呂上りのタイミングでのリップケアとなる。洗顔後、化粧水やフェイスパックなどのお手入れを済ませてから、まずはリップパックを行う。今回は百円程度で手軽に購入できるCHOOSYのリップパックを試してみる。
 袋を開けると、冗談かと思えるぐらいに綺麗な唇の形をしたパックが出てきた。プニプニした触感はまるでグミのよう、このまま食べてしまいたいぐらいである。
 フェイスパックと同じ要領で唇の上にリップパックを装着してみると、気分はさながらマリリン・モンローである。うん、悪くない。美容にはこういうエンタメ要素もないと続けられないからな。

リップパック。
リップパック。
マリリン・モンロー。
マリリン・モンロー。

 リップパックのやり方としては、ワセリン配合のクリームを塗り、その上からサランラップを付けるという原始的なやり方も有効らしい。私も試しにやってみたが、どうにも罰ゲームを受けているような見た目になってしまう。

サランラップでパック。
サランラップでパック。

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 唇に保湿成分を充分浸透させた後は、仕上げとしてリップクリームを塗る。私は全く知らなかったのだが、リップクリームを塗る方向は必ず縦向きじゃないとダメらしい。唇の縦ジワに沿って溝を埋めるように塗らないと効果が出ないからだ。たかがリップ、されどリップ。なかなかに奥が深い。

 リップクリームを塗った後の写真がこちら。写真では少し伝わりにくいかもしれないが、普段と比べれば倍ぐらいプリンプリンしている私の唇を見ていただきたい。

リップ塗りました。
リップ塗りました。

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新刊紹介

爪切男

つめ・きりお●作家。1979年生まれ、香川県出身。
2018年『死にたい夜にかぎって』(扶桑社)にてデビュー。同作が賀来賢人主演でドラマ化されるなど話題を集める。21年2月から『もはや僕は人間じゃない』(中央公論新社)、『働きアリに花束を』(扶桑社)、『クラスメイトの女子、全員好きでした』(集英社)とデビュー2作目から3社横断3か月連続刊行され話題に。
最新エッセイ『きょうも延長ナリ』(扶桑社)発売中!

公式ツイッター@tsumekiriman
(撮影/江森丈晃)

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