2021.1.18
政治家も有権者も全国民に読んでほしい! 17歳「若者党」党首のキラキラした本気の言葉
千葉から東京、神奈川まで自転車で取材に行っている?
初めての選挙事務所訪問では、候補者本人には会えなかった。しかし、事務所にいた大人たちが「若い人が政治に興味を持つなんてすごい」「ぜひ政治家になってね」と言われたことが西田さんを勇気づけた。
「いろんな人に会って話を聞くといいよ、とアドバイスされて、そうしよう、と思いました」
西田悠真さんがこれまで見てきた選挙は「数え切れない」という。西田さんは党派に関係なく事務所を訪ねる。SNSなどで候補者の遊説予定を調べて、直接、候補者にも会いに行っている。
なんと、選挙がない時でも県外までポスター探しや事務所探訪の旅に出ている。サポートするご両親はさぞかし大変だろうと思って話を聞くと、驚きの事実が判明した。
「全部一人で行っています。東京にも行っていますよ」
一人で? 千葉からだと交通費がけっこうかかるのではないか。
「いえ、全部自転車で行っています」
ええっ!? ここから東京までは50km近くあるんですけど!
「神奈川県へも自転車で何回も行っていますね」
大冒険に絶句した。50kmは車で行くのも迷う距離だ。自転車で行くと何時間かかるのか。
「移動時間だけで9時間とか12時間とかかかりますね。2016年の東京都知事選挙に21人が立候補したときは心が踊りました。政見放送を見ていて、面白いなあ、見に行きたいなあと思って、気がついたらママチャリで出かけていました。当時はまだ中学生で『電車で行く』という発想がなかったので、朝5時に家を出て、夜9時ぐらいに帰ってきました」
東京に土地勘があるのだろうか? そもそも、道はわかるのだろうか?
「当時はスマホを持っていなかったので、家のタブレットでグーグルマップを全部暗記してから行きました」
まさかの地図暗記! 若いから覚えられるのか?
「なるべく曲がらないでいける道を暗記していきました。当時はWi-Fiって何かがわからなかったので、外でネットに繋ぐという発想もなかったんですよね」
ものすごい力技だ。この時の写真もニンテンドー3DSで撮っていた。私にはとても真似できない。世の中にはとんでもない若者がいる。