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佐藤誠二朗「CITY BOYおじさん 湖畔でデュアルライフはじめました。」
東京生まれ、東京育ちの“シティボーイおじさん”が、山中湖畔に中古の一軒家“山の家”を購入!
妻、娘、犬とともに東京←→山梨を行き来する2拠点生活=「デュアルライフ」をはじめました。
音楽や読書など山の家での趣味活動から、仕事やお金のやりくりといった現実的な話題まで、
著者が実体験したデュアルライフのリアルを綴ります。
別荘暮らしが優雅な富裕層の特権だったのはもう過去の話。
社会環境や生活スタイルが大きく見直されている今、必読のライフエッセイです。

前回はガソリン価格も急騰中のいま、とくに2拠点生活でかかるガソリン代や高速道路代など移動代を中心に、あれこれ気になるデュアルライフのお金の話でした。

今回は、“音楽が聴けるサングラス”と書籍朗読アプリの素敵なマッチングについて。新しい読書ライフの提案です。きっとあなたも一度試してみたくなりますよ!

スピーカー付きサングラスと書籍朗読アプリを、すべての大人にオススメしたい!

山の家暮らしに最適では? と思って気になりだした“音楽が聴けるサングラス”

音楽を聴くのが好きなので、これまでさまざまなタイプのイヤホンやヘッドホンを使ってきました。
現在愛用しているのは、定番のアップル製イヤホンAirPodsと、ソニーのヘッドホンWH-1000XM3。いずれもBluetoothのワイヤレス機です。
犬の散歩やちょっと近所に出かけるときのお供は手軽なAirPods、じっくり音に浸りたいときや、カフェ・電車内など周囲が騒がしいときは、優秀なノイズキャンセリング機能が付いているWH-1000XM3、と使い分けています。

そしてもう一台、昨年導入してとても気に入っているのが、アメリカの音響機器メーカーBose社による“音楽が聴けるサングラス”、Bose Framesです。
正確に言えば、Bose Framesはイヤホンでもヘッドホンでもありません。
一見、普通のサングラスのように見えますが、太い左右のテンプル(つる)に小型スピーカーが仕込まれている、Boseさん曰く“独自のオープンイヤーオーディオ”です。

(写真上より時計回りに)SONY WH-1000XM3、Apple AirPods、Bose Frames。一見、普通のサングラスにしか見えません。
(写真上より時計回りに)SONY WH-1000XM3、Apple AirPods、Bose Frames。一見、普通のサングラスにしか見えません。

僕がBose Framesに興味を持ったのは、山の家での生活に向いているのではないかと思ったからでした。
通常のイヤホンやヘッドホンは、機器が両耳の穴をふさいで外界との連絡を遮断し、頭の内側にパーソナルな音空間を形成します。
もちろんそれは望むところであり、特に東京で暮らしているときは大変重宝します。
外界に溢れる不快なノイズを絶ち、みずから選んだ心地よいサウンドに身を委ねることが、都市生活においては癒しに直結するからです。

しかし山の家の暮らしでは、ちょっと違います。
湖畔での散歩やサイクリング、庭でハンモックに揺られるときなど、通常ならイヤホンやヘッドフォンを持ち出すシチュエーションでも、耳をふさいでしまうことにいささか抵抗を感じます。
野鳥のささずり、虫の羽音、落ち葉を踏み歩くシカ、雨垂れ、木の葉のそよぎ、揺れるススキ、湖のさざ波、湖面に重なる氷の軋み、霜柱、モーターボートの唸り、キャンパーの嬌声、薪がはぜる焚き火、果ては遠くに聞こえる暴走族のエンジン音や実弾で訓練している自衛隊の砲撃音まで。

そんな愛おしく面白い音を聞き逃すのは惜しい。でも、自分が好きな音楽も合わせて聴きたい。
そんな難しい要求に応えてくれる理想の機械が、Bose Framesではないかと思ったのです。

Bose Framesが日本国内で販売開始されたのは2019年でした。
僕はガジェット好きでもあるため、目新しいものはこまめにチェックしており、このBose Framesも発売当初から気になっていました。
でもすぐに手を出さなかったのは、こんなに小さなスピーカーから出る音なんて、どうせ大したことないだろうとたかをくくっていたから。

ところが昨年の初め、試聴できるお店があったので戯れにトライしてみたところ、意外なほどクリアで耳なじみのいい音が再生されることを知り、驚きました。
さっすが天下のBoseさん。“音楽が聴けるサングラス”なんて、チャチなオモチャみたいなものと思ってた僕が浅薄でした。すみません。
Bose社はこれを決して片手間に作ったのではなく、一流音響メーカーのプライドにかけて全力開発し、未来世界に橋渡しするコンセプチュアルなアイテムとして世に送り出したのだなと悟った僕は、Bose Framesを一躍「オレのほしい物リスト」上位にランクインさせました。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

ツイッター@satoseijiro

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