2021.11.10
ドライブで行ける人外魔境入り口=富士山五合目で、冬の背中にタッチ!
ダイナミックな気候の変化を味わえるのも、デュアルライフのいいところ
南北に長い日本列島は、亜寒帯から亜熱帯までの多様な気候帯に属しています。
東京は温帯域ですが都心部ではヒートアイランド現象が進み、この100年間で平均気温が約3度も上昇。夏場など、体感的にはもはや亜熱帯ではないかと思うこともしばしばです。
そして本州ど真ん中の山梨県内ではあるものの、標高1000メートル前後に位置する山中湖村の年間平均気温は9.4度。これは亜寒帯である北海道・札幌とほぼ同じです。
つまり、東京23区内の世田谷区と山梨県・山中湖村でデュアルライフを送る僕は、ざっくり言うと月に何度も亜熱帯―亜寒帯を行き来しているジェットセッターみたいなものなのです。ざっくり言うと。
二地点の違いは、季節の変わりめにより強く感じます。
東京では桜満開で、身も心も緩む春うららな3月末〜4月上旬でも、山中湖村では石油ストーブとダウンジャケットとスタッドレスタイヤが手放せません。
あたり一帯はモノトーンの景色で、若葉どころか梅や桜の花のつぼみも固く閉じ、身も心も縮みっぱなし。春はまだまだ遠くという感じです。
しかし秋は逆で、東京よりずっと早く季節が進行していきます。
短い夏を経て、いち早く涼風の吹く秋に突入した山中湖村は、いま、ホップ・ステップ・ジャンプの勢いで冬へと向かっています。
湖畔では木々の葉が鮮やかに色づき、山の斜面は一面にススキが生い茂り、富士山やその奥に遠望できる南アルプスの峰々は雪化粧。
早くも晩秋の趣になりつつあります。