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四つ葉のクローバーを見つけるコツ、教えます!

東京生まれ、東京育ちの“シティボーイおじさん”が、山中湖畔に中古の一軒家“山の家”を購入! 妻、娘、犬とともに東京←→山梨を行き来する2拠点生活=「デュアルライフ」をはじめました。 音楽や読書など山の家での趣味活動から、仕事やお金のやりくりといった現実的な話題まで、 著者が実体験したデュアルライフのリアルを綴ります。 別荘暮らしが優雅な富裕層の特権だったのはもう過去の話。 社会環境や生活スタイルが大きく見直されている今、必読のライフエッセイです。 前回は、山中湖周辺の神社へ御朱印集めに出かけた様子をお届けしました。 今回は、密かな特技、「四つ葉のクローバー探し」のコツを披露します!

履歴書に書いたことがない僕の特技は「四つ葉のクローバーを見つけること」

最後に書いたのが一体いつだったのか定かではありませんが、その昔、バイト面接や就職の際に提出しなければならない履歴書が苦手でした。
特に右下の欄。
免許・資格―――普通自動車免許
趣味・特技―――読書、音楽鑑賞……などと書いていると「自分、特に何にもないっす」と申告しているような気がしてなりませんでした。
もっとも困るのは“特技”です。
ビジネスに直結するような技術もなければ、楽器が弾けるわけでもないし、人並以上に得意とするスポーツもない……。

特に秀でたところのない男だというのは悲しいことですが、それでもなんとか今日まで楽しくやってこられたのだから、まあ平凡であることも良しとしなければならないのかもしれません。
でも先日、山中湖交流プラザきららの中の広大な原っぱを犬とぷらぷら散歩していたら、「いや待てよ」と思い出しました。
僕には昔からひとつだけ、人に話すとちょっと驚かれる特技があるのでした。

山中湖交流プラザきららの広大な原っぱ
山中湖交流プラザきららの広大な原っぱ

それは、「四つ葉のクローバーを見つけること」。
もちろん、履歴書にそんなメルヘンチックなことを書くわけにはいかないし、今でも50歳を過ぎたおっさんの得意技としてアピールするのはいかがなものかと思わなくもないのですが、これは事実なので仕方がありません。

きららの原っぱの足元にもたくさん広がっているシロツメクサやムラサキツメクサ(通称・アカツメクサ)。
通常は3枚の葉を持つこれらの植物には、まれに4枚以上の葉を持つ変異株(このご時世、ドキッとする言葉ですが)が現れます。
一説では5000〜1万分の1くらいの割合と言われるその四つ葉のクローバーを、僕はその気にさえなればサクサクと大量に見つけることができるのです。
これ、ホント。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『オフィシャル・サブカル・ハンドブック』『日本懐かしスニーカー大全』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

ツイッター@satoseijiro

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