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CITY BOYおじさん 湖畔でデュアルライフはじめました。
東京生まれ、東京育ちの“シティボーイおじさん”が、山中湖畔に中古の一軒家“山の家”を購入!
妻、娘、犬とともに東京←→山梨を行き来する2拠点生活=「デュアルライフ」をはじめました。
音楽や読書など山の家での趣味活動から、仕事やお金のやりくりといった現実的な話題まで、
著者が実体験したデュアルライフのリアルを綴ります。
別荘暮らしが優雅な富裕層の特権だったのはもう過去の話。
社会環境や生活スタイルが大きく見直されている今、必読のライフエッセイです。

前回は、キャンプ嫌いを克服すべく、手始めに“自宅庭キャンプ”に挑戦した様子をお届けしました。
今回は、ご朱印帳を抱えて山中湖周辺の神社巡りへ。神のお導きか、意外な出会いが待っていたのです……。

秋空と御朱印とラモーンズと。女子もすなる御朱印集めをはじめたら意外な展開に

いつも目にしているのに、なかなか見慣れることはない唯一無二の霊峰

山中湖村に家があるので富士山はいつも目に入りますが、見慣れることはありません。
ふとした瞬間、異様に大きく見目麗みめうるわしい眼前の山は、もしかしたら架空の世界の造物ではないのかという妄想にとらわれることさえあります。
台風一過の先日、次々と湧き立っては流れいく雲の中、太陽を背に屹立きつりつする富士山を山中湖畔から眺めていたときもそうでした。
そのシルエット富士から目を離すことができなくなり、なぜだかちょっと泣きたいような、変な気分にさせられました。

若者は「エモい」とでも言うのかな?
若者は「エモい」とでも言うのかな?

昔の人も同じだったのかもしれません。非現実的にさえ思える圧倒的な山の存在感。それが富士信仰を生んだのだと思います。
古代日本の英雄、ヤマトタケルノミコト(日本武尊あるいは倭建命)にも、富士山にまつわる逸話が残されています。

現在の九州南部、熊曾くまそ国を討伐したのち、父である景行けいこう天皇に命じられ、今度は東国の征討に向かったヤマトタケル。
道中、現在の山梨県富士吉田市を通り、とある丘の上から富士の神山を遥拝ようはいしたと伝えられています。
そして、「富士は北の方より拝せよ」と発したヤマトタケルのみことのりに従い、丘には鳥居とほこらが建てられ、やがてそこを起源とする大きな神社が建立されました。

景行天皇四十年(西暦110年)という気の遠くなるような大昔の話ですし、ヤマトタケル自体その実在性は不明とされていますが、ジャパニーズ伝説のヒーローが登ったという丘はいまも存在します。

ヤマトタケル伝説が残る大塚丘
ヤマトタケル伝説が残る大塚丘

その“大塚丘”に登って祠に手を合わせ、悠久の時に想いを巡らせていると、確かに富士山の方角からえも言われぬパワーのようなものが流れてくるのを感じました。

なんて、柄にもなく上品ぶったことを書いておりますがそろそろ疲れてきたので、本題に入りましょう。
このたび私、最近は若い女子の間でも流行っているという御朱印集めをはじめることにしました。
ヤマトタケル遥拝地を起源とする北口本宮冨士浅間きたぐちほんぐうふじせんげん神社が、僕の御朱印集めのスタート地点です。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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