よみタイ

遅れて春がやってくる山中湖のほとりで、野点(のだて)をやりたいのだ!

山中湖春遊び計画のために、アウトドアショップで揃えたアイテム一式

長いあいだ行っていないと、山の家への思いが募ります。
家族それぞれのドタバタが一段落したアカツキには、存分にカントリーライフを楽しみたい。
慌てる必要はありません。山中湖村の春は、のんびりのんびりやってくるのですから。

行きたくても行けないこの期間を利用し、僕は山中湖でどんな春遊びをしようかと、プランを練ることにしました。
前からぼんやり考えていたのは、湖畔での野点のだてです。
と言ってももちろん、本気で抹茶など点てたりするつもりは毛頭なく、単に屋外でお湯を沸かしてコーヒーか紅茶でも飲みたいなという、“自己流なんちゃって野点”。プチピクニックのようなイメージです。
そしてネットで検索しながらあれこれ考えていたら矢も盾もたまらなくなり、アウトドアショップへと走りました。

買ったのは、PRIMUSのコンパクトガスバーナー“P-153”。
同社の鍋とフライパンのセット“ライテックトレックケトル&パン”。
UNIFLAMEの折りたたみ式コーヒードリッパー“コーヒーバネット”。
軽量折り畳みテーブル“キャスケードワイルド”も買いました。

“湖畔野点”計画のため、買い揃えた一式。
“湖畔野点”計画のため、買い揃えた一式。

春ウララな湖畔でお湯を沸かし、コーヒーや紅茶を淹れるのです。
モバイルスピーカーでメロウな音楽を流し、アウトドアチェアに座ってお茶をすすりつつ、ゆっくり読書などするのです。
いいねえ!

ラーメンを作ったりソーセージを焼いたりしても楽しいでしょう。
子供が好きなマシュマロ焼きもできるし。あ、チーズフォンデュもいいな。
妄想はドンドンふくらみます。

山中湖村の家にはWEBERのちゃんとしたバーベキューグリルがあります。
わざわざ新しいバーナーなど買わずとも、そのグリルを持ち出せばいいのではないかと思うかもしれませんが、炭を使うバーベキューはセッティングも片付けも、大変な手間がかかります。
その点、本来はリュックに詰めて登山やソロキャンプに用いる小さなガスバーナーなら、準備も片付けも実に簡単です。

キャンプなどのアウトドアを趣味とする人は、わざわざ面倒くさいことをやりにいくのを至上の喜びと感じているおもむきがあります。
彼らにとっては、炭や薪を使った野外料理の方がずっと楽しいのかもしれません。
でも僕はそんな根っからのアウトドアマンではなく、やわなサブカル派オヤジ。
できるだけ簡単に準備ができて、さっと撤収できる方がいいに決まっています。
アウトドアライフのおいしいとこだけを手軽に味わいたい僕にとって、今回の買い物は大正解のはず。
ああ、早く春の湖に行きたい!

コンパクトに収納できるのもいいところ。
コンパクトに収納できるのもいいところ。
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新刊紹介

佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『オフィシャル・サブカル・ハンドブック』『日本懐かしスニーカー大全』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

ツイッター@satoseijiro

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