よみタイ

佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

おっさんになるとなぜ、“スースーするやつ”が好きになるのだろうか?

若いころ、ましてや子供のころには興味がなかったのに、おっさんになってから急に好きになったものが、誰にでもいくつかあると思う。
今回は、僕が年々好きになっていく“スースーするやつ”について考えてみたいと思う。

自分の部屋を中心に、僕は我が家の要所要所に、愛用の“スースーするやつ”=メンソール系外用薬を配置していて、日常のさりげない瞬間に使ってはスッとしている。

スースーすればどんなものでも好きだけど、あえてこだわっている点は、なるべくオーソドックスなロングセラー商品を選ぶということ。メンソレータム、メンターム、タイガーバーム、それに最近ついにキンカンにまで手を出してしまった。
自分が生まれる前から存在するこうした老舗商品は安心感があるし、レトロなパッケージには風情を感じられる。

特にタイガーバームは大好きで、肩こりや虫さされといった本来の目的ばかりではなく、気分的にちょっとリラックスしたいという場面でもよく使う。
数年前まで龍角散がライセンス生産をしていたので、ドラッグストアで簡単に買えたタイガーバームだが、契約が切れてしまったらしく日本での入手は難しくなった。
だから僕は、海外旅行のときにまとめて買ってくるようにしている。

タイガーバーム、エレファントバーム、そしてインヘラーがお気に入り

タイガーバームの国内販売がなくなったとき、代用品を探して見つけたメドウスというメーカーのエレファントバームも気に入っている。タイガーバームと同じ系統だが、効き目はだいぶソフトだ。

さらに最近のマイブームは鼻から吸い込むスースー系、インヘラー。一時期、日本でも少し流行ったが、下火になったのち、近頃また見かけることが多くなった気がする。

2004年公開のアメリカ映画『エターナル・サンシャイン』で、ケイト・ウィンスレット演じる謎の女性が電車の中で、荷物をひっかきまわしてインヘラーを取り出し、スッスッと吸うシーンがある。
こういうどうでもいいシーンが記憶に残る映画って、優れた作品が多いと思う。

脇道にそれたが、スースーするものはとってもいいよねという、そもそも薄らぼんやりとした話題なので、結論は特にない。
以上です。

[1日5分で、明日は変わる]よみタイ公式アカウント

  • よみタイ公式Twitterアカウント
  • よみタイ公式Facebookアカウント

関連記事

よみタイ新着記事

新着をもっと見る

佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

週間ランキング 今読まれているホットな記事