よみタイ

佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

ずっと気になっていたCBDをいよいよ試してみた結果……

いま、アメリカを中心に欧米各国で大ブームになっているCBD=カンナビジオール。
2017年の11月にWHOがその医療効果と安全性を認めるレポートを正式発表してからは、雑誌やウェブメディアでも取り上げられることが一段と多くなってきた。欧米よりもやや認知が遅れている日本でも、早晩ブレイクしそうな勢いだ。

その効果は数知れず、主なものとしてはヒーリング・リラックス効果、頭や肩をはじめとする体の痛みの軽減、疲労回復、睡眠の改善、美容効果などが挙げられている。
さらにてんかんやうつ、アルツハイマー、パーキンソン病、がんなどにも効果があり、身体的依存を誘発せず、乱用の危険性はまったく認められないというのだから、まったく夢のような話だ。

CBD製品としては、口から摂取するオイルや、ベイプを使って肺から取り込むリキッドのほか、クリームやシャンプーなどのコスメ製品もある。
健康グッズと新しいものが大好きな僕は、その存在を知ってからずっと、気になってウズウズしていた。

でも手を出すのを躊躇していたのは、原材料が大麻草だからだ。
大麻の葉や穂に含まれ、陶酔感や多幸感をもたらすTHC=テトラヒドロカンナビノールとは違い、大麻の茎や種子から抽出されるCBDに精神作用はない。
日本の大麻取締法は規制対象となる大麻を、「大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く。)並びに大麻草の種子及びその製品を除く」と定義しているので、違法性もない。

それはわかっていても、この日本で生まれ育ってまじめに生きてきたら、大麻という字面からだけでも抵抗感を持つのは当然だろう。

満を持してトライしたCBDリキッドの効果は驚きのものだった

しかし最近になって、まわりにちらほらと使用者が出てきて、みんな口々に「いい!」というもんだから、ついに買ってみた。
ネットで評判の良かった「KOI」というブランドのCBDリキッドだ。同じ銘柄でもCBD濃度は3段階あったので、とりあえず中間のものにしてみた。6種のバリエーションの中から、人気の高いブルーラズベリー&ドラゴンフルーツ味のフレーバーを選んだ。

さっそく愛用のペイパーにリキッドを充填。そしてマニュアルに従い、肺に数秒間ゆっくりと溜めてから吐き出す。こうするとCBDの成分がしっかり体内に取り込めるのだそうだ。しかし気体で吸い込むというこの行為がまた背徳感を刺激するんだよね……。まあ考えすぎるのはやめましょう。

味はとても美味しかった。これはCBDではなくリキッドのフレーバーの話だけど、KOIはなかなか好みだった。
当たり前だけど、精神作用はまったくない。リラックス効果については、ちょっとゆったりした気分になったような感じがしないでもないが、常日頃からだいたいリラックスしているし、よくわからない。

それよりも僕が期待していたのは、睡眠改善と肩こり・頭痛の解消だ。ずっと不眠傾向だし、眼精疲労からくる慢性的な肩こりと頭痛に年中悩まされているので、少しでも軽減できたらと思っていたのだ。

初日~数日間は身体的効果もあまり感じられなかった。でも二週間ほど使ってみてまずはっきりしてきたのは、あんなにしつこかった肩こりがほとんどなくなったということだ。これはCBDの効果としか考えられない。
睡眠の質についても、心なしか寝つきが良くなり、朝の目覚めも良くなったような気がする。

CBDは漢方のようなものなので、効き目はソフトだけど継続することによって大きな効果が得られるという。
だからもう少しのあいだ続けてみようと思っている。しかし目下の問題は価格だ。日本で売っているCBDリキッドは海外からの輸入品が中心で、値段がかなり高いのだ。
もう少し普及して値段が下がってこないと、懐事情的に継続は難しいような気もしている。

[1日5分で、明日は変わる]よみタイ公式アカウント

  • よみタイ公式Twitterアカウント
  • よみタイ公式Facebookアカウント

関連記事

よみタイ新着記事

新着をもっと見る

佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

週間ランキング 今読まれているホットな記事