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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

「Supreme」ロゴのパロディや偽物を大量に生み出す魔法のフォント

1994年にステューシーのニューヨーク店を運営していたジェームス・ジェビアによって創設された、スケート系の純ストリートブランド、シュプリーム。
ルイ・ヴィトンとのコラボレーションも記憶に新しく、いまや“ラグジュアリーストリート”のトレンドを牽引するビッグブランドに成長している。

シュプリームのシンボルとして有名なのは、赤の長方形地にブランド名を白文字で抜いた通称“ボックスロゴ”。このキャッチーなロゴが、シュプリームを人気ブランドに押し上げたことは間違いない。
しかしこのシンプルなシンボルは、様々なパロディや類似デザインを生み出した。なかにはSupremeの文字をそのまま使った、もろに偽物も大量に出回っていることはご存知の通りだ。

なぜこんなに出回るのかというと、人目を引きやすく記憶に残りやすいデザインであることに加え、元々のシュプリームのロゴが、一般的に普及しているなんの変哲もないフォントを使用していることにほかならない。

Futuraを使って誰でもできる「Supreme」パロディ遊び

お手元にパソコンがあればワードを立ち上げていただきたい。フォント選択肢の中にある“Futura”がそれ。Futuraをイタリック(斜体)にしてボールド(太字)にし、字間を少し詰めるなどの微調整をすれば、Supremeとほぼ同じデザインの文字がつくれる。

Futuraは当世とても人気がある書体で、シュプリーム以外にもFedexやVolkswagen、OMEGA、LOUIS VUITTON、DOLCE & GABBANA、CalvinKleinなどのロゴにも使われている。

ちょっと雑貨屋さんを覗いてみると、Futuraのロゴを使ったシュプリームのパロディグッズがすぐに見つかる。特に頭文字が「S」だとオリジナルのSupremeに似せることができ、パロディが捗るのだ。僕の名前の頭文字も「S」なので、ちょっとつくってみた。

もちろん、「Supreme」のボックスロゴデザインは商標登録がされていて、まんま真似するのは法に引っかかるから、よいこはやってはいけません。
でも、Futuraの書体を使ってオリジナルの文字列で遊ぶこと自体はなんら問題がないので、ぜひお試しください。楽しいよ。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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