よみタイ

佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

シャーピー〜アメリカでは普通でも、日本で使っているとオシャレな油性ペン

あまりにも知名度が高いので、商品名がそのまま一般名称になっているものがある。例えば「マジック」や「ホッチキス」、「バンドエイド」、「セロテープ」、「マジックテープ」、「ウォシュレット」などはよく知られたところだろう。

ついでに調べてみたら、「エスカレーター」や「ピンポン」、「トランポリン」、それに「QRコード」や「テトラポッド」、「オービス」、「セスナ」、「ジェットスキー」、「ジャグジー」なども、もともとは商品名だという。
ここまでくると、もはや普通名称と化している。エスカレーターのことを自動昇降階段、トランポリンを跳躍器具と言っている人を見たことがない。

アメリカでも「バンドエイド」のように日本と同様の商品名が通用している例が多々ある。でも日本とは違うものもあって、ティッシュペーパーは「クリネックス」、そして油性ペンは「シャーピー」と呼ばれているそうだ。

このシャーピーの話がしたかったのだ。

シャーピーで書かれたステューシーのロゴマーク

アメリカでは油性ペンの代名詞となっているシャーピー。
1964年の発売以来、市場シェア率はなんと80%、アメリカの全家庭に2本ずつはあるという計算になるほど、圧倒的寡占状態にある油性ペンなのだ。

だから、アメリカのロックスターやハリウッドスター、スポーツのスタープレーヤーがサインをするとき、必ずといっていいほどシャーピーが使われる。
ファッションの世界では、有名な「STUSSY(ステューシー)」のロゴ、あれも創業者のショーン・ステューシーがかつて、シャーピーを使って書いたものだ。

だからかっこいいのよシャーピーは。
でも日本の文具店ではあまり売ってない。
僕は日本でたまに置いてあるのを見かけると必ず買う。
海外旅行にいった際にもコンビニやスーパーで必ず買う。
だって、アメリカではバカみたいに当たり前でも、日本でさりげなく使っていると、なんだかかっこいい感じがするから。

日米間の文化ギャップを使った姑息なオシャレ詐欺だけど、まあこのくらいいいじゃんね?

[1日5分で、明日は変わる]よみタイ公式アカウント

  • よみタイ公式Twitterアカウント
  • よみタイ公式Facebookアカウント

関連記事

よみタイ新着記事

新着をもっと見る

佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

週間ランキング 今読まれているホットな記事