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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

ワークマンのアウトドア用ベストを買ってみたら最高だった件

昨年あたりから、フィッシングベストやハンティングベストを街で着るのが流行している。
1970年代のヘヴィデューティブームを起点に、アウトドアアイテムをタウンユースするトレンドは幾度となく繰り返されているけど、僕の記憶では、フィッシングベストは00年代後半以来のトレンド再来だ。

その頃はファストファッションもブームで、僕が編集長を務めていた若者向けファッション誌では、“1万円以内コーデ”などコスパ重視の着こなしを積極的に紹介していた。フィッシングベストが流行っている状況と合わせ、上州屋で売っている本物の釣り用ベストをスタイリストさんにコーディネイトしてもらったところ、きちんとかっこよく仕上がって、プロはさすがだなあと思ったものだ。

実用面だけで考えてみても、フィッシングベストというのはとても便利な服。かつて釣りを趣味にしていた僕は本来の用途で使っていたけど、ポケットが多い上に軽く、夏場でも蒸れない作りは、非常に優秀だと思っていた。

いいことづくめの上にお値段1900円! 今年の買い物の中でも上位に入るスグレモノ

僕はいま、毎日をなるべく手ぶらで過ごしたいと思っているので、必要なものはポケットに突っ込んで家を出ることが多い。すると、上着を着る秋から春にかけてはいいんだけど、薄着になるこのシーズン、パンツのポケットがパンパンになってしまう。

それならもう、若者の流行に乗るしかないでしょ! と、迷わずワークマンに行った。本物の実用品は、アパレルブランドが見よう見まねでワンシーズン限りつくるそれよりも機能的で、さらに有名アウトドアメーカーのものより圧倒的に安いと知っていたからだ。

そうしたらありましたよ。まさにベストチョイスなベストが。

ブランドはFIELDCOREというワークマンのオリジナル。 “プロワーカーが認める仕事着の品質をそのままに、オフの時間もお使いいただけるデザインを取り入れました。アウドドアデザインをタウンユースでも幅広く着用していただくため云々”と謳うだけあって、タウンユースにうってつけのアウトドア風デザイン。大小合わせて8つのポケット付きだ。

生地はAERO STRETCH(エアロ ストレッチ)というシリーズで、伸縮性がある上に非常に軽く、背中側は全面メッシュで通気性が高い。しかも僕の大好きなパッカブル仕様なので、使わないときはコンパクトに収納することができる。

今年の買い物の中でもかなり上位に入るスグレモノだ。
ちなみにお値段はたったの1900円。
そのまま着るのではちょっと能がないから、僕は缶バッジを少々プラスし、自分好みに軽くカスタムしてみた。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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