よみタイ

佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

“月曜日”はなぜか名曲揃い! 極私的Mondayソングベストテン

月曜日をテーマにした曲には、なぜか名曲が多い。
楽しい週末を終え、仕事や学校に行かなければならない軽いメランコリック感が、哀愁を誘う歌を生み出すのだろうか。

四の五の言わずに発表です。

第10位「Monday’s Rain」ザ・クリアンテル
“月曜日”と“雨”というメランコリックのダブルパンチをテーマにした、これでもかというほどしっとり味のバラード。ザ・クリアンテルはイギリス・ハンプシャー出身のインディーバンド。2000年発表のファーストアルバム『サバーバン・ライト』より。

第9位「Monday Morning」フリートウッド・マック
ブリティッシュ・ブルースロックの代表格、フリート・ウッドマックが1975年に発表した10thアルバムにして出世作『ファンタスティック・マック』に収録。「君は行っちゃったけど気にしないイエー」と歌う軽妙さに癒される。

第8位「Monday Morning」パルプ
1990年代ブリットポップブームの中心格だったパルプ。この曲は1995年発表の5thアルバム『ディファレント・クラス』に収録。昔、タモリ倶楽部の空耳アワーで、この曲の一節が「ツトム君、手伝う」と紹介されていたのを観て以来、そうとしか聞こえないのが難儀。

第7位「Monday Afternoon」ハリケーン#1
シューゲイザーの代表格バンド、ライドを解散したアンディ・ベルが結成したハリケーン#1。ボーカリストのアレックス・ロウが元ボクサーだということも話題になった。1997年のファーストアルバム『ハリケーン#1』に収録された、美メロのしっとりバラード。

第6位「New Moon On Monday」デュラン・デュラン
ニューロマンティクスの雄、デュラン・デュランの1984年サードアルバム『セブン・アンド・ザ・ラグド・タイガー』に収録。一気に盛り上がるサビは、まさに80年代! ♫ New moon on Monday and a firedance through the night♫と、シンガロングしたくなる。

第5位「Monday Blue」山下達郎
ソロミュージシャンとしてまだ高い評価を得られていなかった1978年、これが最後になるかもしれないという覚悟のもとで発表したというサードアルバム『GO AHEAD!』に収録されている極上バラード。ため息が出るほどいい曲です。

第4位「Monday」ザ・シー・アンド・ケイク
オルタナティヴでジャジーでアート……。難しそうだけど一度ハマるとクセになる“シカゴ音響派”。ジャンルを代表するバンド、ザ・シー・アンド・ケイクによる2011年の9thアルバム『ムーンライト・バタフライ』に収録されている、メランコリックながらも清々しい曲。

上位3曲は、いずれもブリティッシュロック

第3位「Monday」ザ・ジャム
“モッドファーザー”(=“モッズの親玉”的な?)、ポール・ウェラー若かりし頃率いていたネオモッズバンド、ザ・ジャムが1980年に発表した5thアルバム『サウンド・アフェクツ』に収録。このアルバムはポール自身が“ベストの出来”と自己評価する作品で、ファンからの人気も高い名曲揃い。

第2位 「I Don’t Like Mondays」ブームタウン・ラッツ
アイルランド出身のニューウェイブ系バンド、ブームタウン・ラッツのヒット曲。1979年発表のサードアルバム『ザ・ファイン・アート・オブ・サーフェイシング』に収録されている。同年1月にアメリカで起きた小学校へのライフル乱射事件で、犯人である16歳少女が「月曜日が嫌いだから」と動機を語ったことをテーマにしているというのに、妙に明るく爽やかな曲調が不気味でいいのです。

第1位「Blue Monday」ニュー・オーダー
1位はもうこれしかない! イントロで流れてくるバスドラムの連打だけで燃える、イギリス・マンチェスターのバンド、ニューオーダーの代表曲。1983年発表のセカンドアルバム『パワー、コラプション&ライズ』に収録されている。前身バンド、ジョイ・ディヴィジョンのヴォーカルであったイアン・カーティスの自殺をメンバーが知った月曜日のことを歌った曲であることはファンの間では有名な話。

ほかにもザ・ヴァーヴ「Make It Till Monday」、a-ha「Monday Mourning」、ザ・バングルズ「Manic Monday」、ブレッド&バター「Monday Morning」、カーペンターズ「Rainy Days And Monday」、稲垣潤一「月曜日にはバラを」などなど、語りたいマンデー名曲はまだまだあるけどスペースが足りないからこのへんで。

次回は“Friday”ソングベストテンでお会いしましょう。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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